2025-04-18 コメント: 1件 ▼
石垣市防災フェアに米軍初参加 現実離れした市民団体の反対に疑問の声
石垣市防災フェアに米軍初参加 市民団体の反発は的外れか
沖縄県石垣市が4月27日に市役所で開催する「みんなで学ぼう石垣市民防災フェア」に、米軍が初めて参加する。参加するのは在沖米海兵隊の第3海兵遠征軍で、家族と共にホットドッグの提供や浄水機材の展示を行う予定だ。防災という市民の命に直結するテーマの中で、実践的な支援能力を持つ米軍の参加は、近年の有事・災害対応の重要性を踏まえても妥当な判断と言える。
しかし、こうした現実的な対応に対し、市民団体「石垣島の平和と自然を守る市民連絡会」は、米軍や自衛隊など「軍事関係者」の参加に強く反発し、市に対して不参加を求める申し入れを行った。
災害対応の現実を無視した市民団体の要請
市民団体の主張は、現実的な災害対応の必要性を無視しているといえる。石垣市は南西諸島の一角に位置し、地震や台風、津波といった災害リスクが高い地域だ。昨年12月には市の防災訓練に自衛隊が参加し、初めて米軍も訓練に加わった経緯がある。
中山市長は当時、「大規模災害時には自衛隊だけでは対応しきれない場合もある」と述べており、多様な支援体制の構築を模索している最中だ。米軍は災害時において、輸送力、通信網、水や食料の供給など、極めて実用的な支援能力を持っている。実際、東日本大震災時には「トモダチ作戦」により、米軍が多数の物資輸送やインフラ復旧に貢献した実績がある。
「軍事関係者排除」は現実離れした主張
防災フェアは市民が命を守るための知識と技術を学ぶ場であり、その主旨に賛同する形で米軍は迷彩服の着用を控え、ボランティアとして参加する。武器の展示や軍用機の飛来も行わず、イベント内容も非軍事的なものであるにもかかわらず、「軍事関係者」という枠で一括りにして排除を求める姿勢は非建設的だ。
加えて、市民団体が問題視した「市の熱意」に関する米軍文書の一文も、市が米軍に参加を依頼したという決定的な証拠とは言えない。市は「米軍側から参加希望の連絡があった」と明確に説明しており、「依頼した事実はない」と否定している。過去の経緯を混同し、今回の市の対応を不当に非難する姿勢は、公平な議論を妨げるものである。
市民の安全より「反米」が優先?
市民団体の動きには、災害対応という本質的な課題よりも、イデオロギー的な反米・反自衛隊の姿勢が優先されているように見える。こうした偏った主張により、市が多様な支援体制を整える努力を妨げることになれば、それは「市民の命を守る」という本来の目的から外れる危険性がある。
- 石垣市が開催する防災フェアに米軍が初参加予定。
- 米軍はボランティアとして迷彩服を着用せず、非軍事的な展示を行う。
- 市民団体は「軍事関係者排除」を求め、市に申し入れ。
- 市は米軍から参加の申し出があったことを確認し、「依頼した事実はない」と否定。
- 市民団体の主張は災害対応の現実を無視しており、市の安全確保に逆行する恐れ。