2025-05-29 コメント投稿する ▼
「備蓄米はまずい」は誤解?5年保存でも美味しさキープ、和田議員の証言が話題に
備蓄米の味は落ちない?5年保存でも「美味しい」と証言相次ぐ
政府が放出を進める「備蓄米」について、その品質をめぐる誤解がネット上で広がっている中、自民党の和田政宗参議院議員がXで「備蓄米で誤解が広がっているが、品質や食味は5年たってもほとんど劣化しない」と指摘し、議論が活発化している。
徹底した保存管理で品質キープ
和田議員は、「保管する倉庫は温度15度以下、湿度60~65%」と具体的な数値を示しながら、備蓄米の管理体制の厳格さに言及。その上で、
昨年、令和元年産と5年産の備蓄米を食べてもらったところ、ほとんど味に違いが無かったと
と投稿し、全国定温倉庫協同組合理事長の証言も紹介。さらに、農水省職員らが食べ比べた際にも、
どちらが元年産か5年産か言わないと分からなかったうえ、美味しく食べられた
と述べ、実際の味にほとんど違いがなかったというエピソードを紹介した。
専門家も「美味しさ維持は可能」と評価
農林水産省によると、政府の備蓄米は全国約300カ所の低温倉庫で保管されており、一定の温湿度を保つことで長期保存でも品質を保てることが確認されている。試験でも、保存から5年経過後の米を精米し食味を測定したところ、新米とほとんど変わらない評価が出ている。
さらに、米卸業者や流通関係者からも「低温での保管なら数年経っても商品価値は十分ある」との声が寄せられており、現場の実感とも一致する形だ。
ネットでは賛否、誤解も散見
ネットユーザーの間では、備蓄米に関してさまざまな声が飛び交っている。
「5年ものなのに、普通に食べられるってスゴい」
「災害用だけじゃなく日常でも使えるのでは?」
「安く売られるならぜひ買いたい」
「でも、保管状態がちゃんとしてない場合は不安」
「パッケージに“5年前の米”って書いてたら正直躊躇するかも」
消費者の間には味への信頼感とともに、心理的な抵抗感も残っているようだ。
放出拡大の中、正しい情報発信が鍵に
政府は、物価高騰への対応として最大21万トンの備蓄米を放出する方針を示しており、今後は一般家庭でも手にする機会が増えるとみられる。その際に求められるのは、保存状態の実態や味の劣化がほぼないという事実を丁寧に伝える情報発信だ。
和田議員のように、現場の声や具体的な数値を交えた説明が今後の誤解解消には欠かせない。安価でおいしい米が安定的に供給されるためにも、こうした発信はますます重要性を増している。