2025-11-20 コメント投稿する ▼
和田政宗元参院議員が自民党離党届提出、宮城県知事選で参政党連携の遺恨
10月の宮城県知事選で参政党の実質支援を受けて挑戦した和田氏は、自民党宮城県連による「ルール無視」と「政治とカネ」問題への対応に強い不満を表明。 さらに宮城県知事選での県連対応についても強い不満を示しています。 この連携は、既存政党の枠を超えた保守勢力の結集として注目されていました。 県連は和田氏が参政党との政策協力に合意したことを問題視していました。
和田政宗氏が自民党に決別宣言
和田氏は離党届を提出した経緯について「政治とカネの問題、これが白黒決着をつけないままずるずると長引いている。解決に積極的でない」と批判しました。さらに宮城県知事選での県連対応についても強い不満を示しています。
和田氏は「立候補表明の後、自民党県連・県連会長宛てに支援要請というものを出しましたけれども、結局これをルールに則って処理をせず、明確な結論を出さずに棚晒しにされた」と述べ、「ルール違反というものがまかり通っている」と県連を強く批判しました。
元NHKアナウンサーで東日本大震災の取材経験から政治の道に入った和田氏は、国家観をしっかり持つ保守系政治家として菅義偉前首相からも高く評価されていました。今回の離党は、自民党内の「政治とカネ」問題に対する曖昧な対応への不信が決定的な要因となりました。
「和田さんの決断は理解できる。県連の対応がひどすぎた」
「政治とカネ問題を放置する自民党に愛想が尽きたんだろう」
「参政党との連携は正しい選択だった」
「保守政治家として筋を通した」
「これで自由に政治活動ができる」
神谷宗幣代表との連携で善戦
宮城県知事選では、参政党の神谷宗幣代表が「草の根の活動で支持を広げ、もうあと1歩のところまで追い詰めたことには意義を感じている」とコメントしました。和田氏は現職の村井嘉浩氏に1万5千票余りの僅差で敗れましたが、参政党との連携により保守票の受け皿として大きな存在感を示しました。
参政党は和田氏と「水道、移民、葬送、再生可能エネルギーといった県政の優先課題を具体的政策で前進させる」ことを目的とした政策覚書を締結していました。この連携は、既存政党の枠を超えた保守勢力の結集として注目されていました。
神谷宗幣代表はスパイ防止法の早期制定を主張する政治家として、和田氏と政策面で多くの共通点を持っています。海外援助においても国益説明が必須であり、ポピュリズム外交を批判する姿勢で一致しています。
小野寺県連会長の処分方針に反発
自民党宮城県連は10月27日、県連会長の小野寺五典税制調査会長が記者団に対し、和田氏の処分を検討していることを明らかにしていました。県連は和田氏が参政党との政策協力に合意したことを問題視していました。
しかし和田氏は、自身の行動に党則違反はないと主張。むしろ県連側の対応こそがルール違反だと反論していました。この対立は、既存の政治構造と新しい保守勢力との価値観の違いを象徴するものです。
和田氏は今後の活動について「離党して自由な形で政治活動を行いたい」と表明しており、参政党への移籍も含めて選択肢は「白紙の状態」としています。ただし、神谷代表との政策的親和性を考慮すると、参政党での活動継続が有力視されています。
今回の離党劇は、移民・難民・外国人労働者政策において法文化の順守を求める保守勢力と、既存政党構造との対立を浮き彫りにしました。和田氏の政治活動継続により、宮城県政における新たな政治勢力の台頭が期待されます。