2025-09-09 コメント投稿する ▼
宮城県知事選へ和田政宗氏が立候補表明 村井県政「失敗を手直し」と批判
和田氏は「失敗したものを手直しして発展させていく」と述べ、6選を目指す現職の村井嘉浩知事の県政を強く批判した。 和田氏は子育て支援を柱に掲げるとともに、村井県政が進めた上下水道の一部運営権を民間法人に売却した対応を見直すと明言した。 村井嘉浩知事は6選を目指して立候補を表明しており、和田氏の出馬は「多選批判」と「県政の失敗修正」を争点化する狙いがある。
和田政宗氏が宮城県知事選に立候補表明
自民党元参院議員の和田政宗氏(50)は9日、宮城県庁で記者会見し、任期満了に伴う宮城県知事選(10月9日告示、26日投開票)に立候補することを正式に表明した。和田氏は「失敗したものを手直しして発展させていく」と述べ、6選を目指す現職の村井嘉浩知事の県政を強く批判した。
和田氏は子育て支援を柱に掲げるとともに、村井県政が進めた上下水道の一部運営権を民間法人に売却した対応を見直すと明言した。また、海外半導体工場の誘致が頓挫した事例を挙げ、村井県政の経済戦略を「失敗」と断じた。
「村井県政の失敗を修正しなければ未来は開けない」
「水道民営化のツケを払うのは県民だ」
「半導体誘致は失敗したが、産業戦略をやり直せる」
「子育て支援をもっと具体的に示してほしい」
「村井氏6選は多選批判を免れない」
和田氏の経歴と政治スタンス
和田氏は東京都出身。NHKアナウンサーを経て2013年参院選宮城選挙区でみんなの党から初当選。その後、無所属を経て2017年に自民党へ入党した。国土交通政務官などを務め、発信力と積極的な姿勢で知られたが、今年7月の参院選では3期目を目指したものの落選した。
記者会見で和田氏は「宮城の課題を正面から受け止め、県民に向き合う姿勢を示す」と強調。これまでの国政経験を地方行政に生かすと述べた。
村井県政への対立姿勢
村井嘉浩知事は6選を目指して立候補を表明しており、和田氏の出馬は「多選批判」と「県政の失敗修正」を争点化する狙いがある。特に水道事業の民営化については、住民から「料金高騰への懸念」や「公共サービスの根幹を民間に委ねてよいのか」といった不安が出ており、和田氏は県民の生活に直結する問題として強く訴える構えだ。
また、半導体誘致の頓挫を挙げて「産業戦略の練り直しが必要だ」と批判。村井県政の成果と課題を整理し、自らのビジョンを提示する姿勢を示した。
宮城知事選の構図と争点
今回の知事選には、現職の村井知事に加え、和田氏を含む3人が無所属での立候補を表明している。さらに参政党も新人候補の擁立を目指しており、多様な顔ぶれによる混戦模様となりそうだ。
争点は村井県政の評価、特に上下水道民営化の是非や産業戦略の見直し、さらには人口減少や子育て支援策など生活直結の課題となる。和田氏が掲げる「失敗の手直し」というフレーズは、現職批判と刷新を求める世論にどこまで響くか注目される。