2025-08-26 コメント投稿する ▼
千葉県が若者の出会い支援「ちば部」を発足 趣味や交流イベントで未婚化対策
千葉県が若者の出会い支援「ちば部」を発足
千葉県は少子化対策の一環として、若者が趣味や活動を通じて自然に出会える場を提供する官民連携のコミュニティー「ちば部」を立ち上げた。従来の「婚活支援」とは異なり、スポーツ観戦やアウトドアイベントといった交流の機会を設け、気軽に参加できる“部活動型”の取り組みとして展開する。県は「出会いのきっかけづくり」を通じて若者の未婚化に歯止めをかけたい考えだ。
スポーツや趣味を通じた交流イベント
「ちば部」の第1弾イベントは9月27日に予定されており、千葉ロッテマリーンズの本拠地ZOZOマリンスタジアムでプロ野球観戦が行われる。試合前の練習見学や公式戦の観戦を含め、100人規模での交流が企画されている。参加費は3000円で、9月7日まで応募を受け付ける。
続く第2弾は10月5日、木更津市にある「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」のコースを活用した3時間耐久リレーマラソン大会だ。走破後には袖ケ浦市内の温浴施設で交流会が予定されており、参加費は7500円、定員は30人となっている。いずれも18歳以上で、千葉県内に在住・在勤・在学、または出身者であれば参加可能だ。
少子化対策の新しいアプローチ
千葉県の熊谷俊人知事は、出会いの機会が減少している現状を少子化の一因と分析。「婚活という最後のフェーズに注力するのではなく、まず出会いの場を広げることが重要だ」と語った。県が実施した若者意識調査でも「婚活イベントの開催」と「婚活とは呼ばない異業種交流や出会いイベントの開催」がほぼ同じ割合で求められており、今回の施策はこうしたニーズに応えた形となる。
SNS上でも「婚活」ではなく「気軽な出会いの場」を求める声が目立つ。
「婚活って言葉に抵抗があるから、こういう交流型イベントはありがたい」
「趣味を通じて自然に知り合えるのは理想的」
「行政がこういう柔らかいアプローチをするのはいいと思う」
「マラソンや観戦なら友達づくりから始められる」
「出会い=結婚じゃなく、まず人とのつながりを増やす施策は必要」
交流イベントが少子化対策につながるか
県が発足させた「ちば部」は、これまでの婚活支援とは異なる新しいアプローチとして注目されている。スポーツや趣味を切り口にすることで参加のハードルを下げ、若者同士のネットワークづくりを促す狙いがある。ただ、参加費や企画内容が幅広い層に受け入れられるか、また継続的な交流に発展するかが今後の課題だ。
日本全体で少子化が進む中、地域単位での取り組みは試金石となる。「ちば部」が出会いと交流の新しいモデルとなれるかどうかは、参加者の反応と継続性にかかっている。