2025-07-28 コメント投稿する ▼
生稲晃子政務官がブルネイなど歴訪 中学校で日本語授業を視察、信頼築く草の根外交を推進
生稲晃子政務官がブルネイなど4カ国歴訪 日本語教育と信頼外交を後押し
ブルネイで日本語授業を視察 中学生と交流
外務大臣政務官の生稲晃子氏は、7月21日から28日にかけて、ブルネイ・ダルサラーム国、インドネシア共和国、東ティモール民主共和国、モルディブ共和国を訪問した。多国間での外交・教育・経済協力を軸に据えた今回の訪問は、特に日本語教育の現場支援や関係強化を目的としたものとして注目されている。
ブルネイでは、ノールハシマ外務省次官と会談し、経済協力や人的交流の強化について意見を交わした後、日系企業関係者との懇談やブルネイ・メタノール・カンパニー(BMC)などを視察。中でも象徴的な場面となったのが、スルタン・ムハマド・ジャマルル・アラム中等教育学校での日本語授業の視察だった。
生稲政務官は、ナズリマン教員が担当する7年生の日本語クラスに参加。生徒たちは日本語で自己紹介を行い、日本の歌を合唱してこれまでの学習成果を披露。生稲氏は日本語で生徒たちと直接交流し、「日本語を通じて日本文化や価値観を深く理解し、ぜひ将来日本を訪れてほしい」と激励の言葉を送った。
その後の懇談では、校長のハジャ・ノール・アイシャ氏や、教育省のハジャ・マリナ・チェック局長と教育現場における協力について意見を交わし、「ブルネイでの日本語教育が今後も継続・拡大されることを期待している」と述べた。
「中学生が日本語を歌で披露って素敵。外交ってこういう積み重ねだと思う」
「日本語を学ぶ海外の子どもたちに直接会うって、本当に意味のある行動」
「生稲さん、見た目で軽く見られがちだけど、しっかり仕事してる」
「こういう地道な活動が、日本への信頼につながってるんだよな」
「民間企業も巻き込んでるのがいい。継続して支援してほしい」
こうした国民の声からは、文化・教育を通じた信頼外交のあり方への支持が感じられる。国益を守るだけでなく、日本に好意を持つ人々を育てる「未来の投資」として、政府のこうした取り組みが評価され始めている。
インドネシア・東ティモール・モルディブでも関係強化
生稲政務官は、ブルネイに続いて訪れたインドネシアのバリ州で、ワヤン・コスター州知事と会談。日本企業による観光インフラ整備や人材交流について意見交換を行い、両国のパートナーシップ深化に向けた協力を確認した。
東ティモールではグスマン首相への表敬訪問を行い、民主化支援やインフラ開発における日本の支援に対する感謝の意を受け取るとともに、引き続きの協力を約束した。
モルディブではムイズ大統領と面会し、気候変動や海洋資源管理に関する意見交換を実施。観光分野での協力や、日本の支援による持続可能な社会構築を議論した。
外遊の意義は「外交の人間味」
生稲氏のように、現場に足を運び、現地の人々と直接会って交流することは、「人間の顔が見える外交」として近年評価を高めている。大使館や条約レベルの交渉に加えて、教育、文化、草の根交流を支えるこうした訪問は、日本への信頼や親近感を生む要因となる。
また、若年層への日本語教育支援は、将来の観光やビジネス、外交人材としての土台形成につながる戦略的な取り組みでもある。これまで経済協力一辺倒だった日本外交が、言語・文化を通じた「共感の外交」へと幅を広げる一歩とも言える。
地道な外交の価値が問われる時代へ
派手な政策よりも、地道な人的交流や教育支援が、国際社会での日本の立ち位置を支えていることは、改めて認識すべき点だ。今回の生稲政務官による4カ国訪問は、その象徴的な事例であり、「信頼を築くには時間がかかるが、崩れるのは一瞬だ」という外交の現実を映している。
政府の今後の方針としても、こうした人的ネットワークを活用し、日本に関心と親しみを持つ国や人々との協力関係をさらに拡充していく必要があるだろう。