2025-09-06 コメント投稿する ▼
生稲政務官「国民の相互理解が不可欠」 チャイナフェスティバル2025で日中関係に言及
外務省の生稲晃子外務大臣政務官は9月6日、「チャイナフェスティバル2025」の開会式に出席し、日本と中国の関係について言及した。 生稲政務官は挨拶で、日本と中国が「戦略的互恵関係」や「建設的かつ安定的な関係」を築くことは首脳レベルの共通認識であると強調。
生稲政務官が「チャイナフェスティバル2025」で挨拶
外務省の生稲晃子外務大臣政務官は9月6日、「チャイナフェスティバル2025」の開会式に出席し、日本と中国の関係について言及した。同イベントは中華人民共和国駐日本国大使館と実行委員会が主催し、福田康夫元首相が最高顧問を務め、立憲民主党の青柳陽一郎氏が事務総長を務める。2017年から始まり、中国文化の紹介と国民交流を目的とした取り組みとして続いている。
生稲政務官は挨拶で、日本と中国が「戦略的互恵関係」や「建設的かつ安定的な関係」を築くことは首脳レベルの共通認識であると強調。その上で「両国関係を強固にしていくためには国民の相互理解が不可欠であり、本イベントがその一助となることを期待する」と述べた。
「文化を通じた交流こそが信頼関係を生む」
「首脳同士だけでなく国民同士の理解が必要だ」
「政治的課題があっても文化交流は続けるべき」
「中国の今を知ることが日本の将来に役立つ」
「対立よりも理解を深める場を大切にしたい」
イベントの概要と特徴
「チャイナフェスティバル2025」は、中国の芸術、食、経済、青年交流など幅広いテーマを扱い、中国の「いま」を日本人に紹介する場と位置付けられている。今年も東京の会場には多くの来場者が集まり、食文化のブースや舞台公演を通じて交流が深められた。
支援には一般財団法人日本アジア共同体文化協力機構なども加わり、日中間の文化交流を推進する複数の団体が関与。政治的に緊張する場面がある両国において、国民レベルでの相互理解を醸成する役割を担っている。
国民交流の意義
日中関係は経済・安全保障分野で摩擦を抱える一方、観光や留学を通じた人的交流は増加している。今回のフェスティバルは、相互不信を和らげる「国民交流のプラットフォーム」として機能しており、両国の未来を担う若い世代にとっても意義深い場といえる。
生稲政務官の発言は、政府レベルの外交努力だけではなく、民間や市民レベルでの理解促進が不可欠であることを改めて示した。特に、文化イベントは政治的対立とは異なる次元で関係を改善する契機となり得る。
日中関係と今後の課題
日本と中国は「戦略的互恵関係」を掲げつつも、領土問題や経済安全保障を巡る摩擦が続いている。こうしたなか、文化交流の積み重ねが相互信頼を生むかどうかは今後の重要な課題である。
国民の理解なくして政府間の安定的関係は成立しない。フェスティバルのような交流事業を継続的に支援し、その成果を両国の国民に還元することが、建設的で安定的な関係への第一歩となる。