2025-06-26 コメント投稿する ▼
石丸伸二氏が謝罪「再生の道」候補者の暴言投稿に厳重注意
石丸伸二氏が謝罪 「再生の道」候補者の暴言投稿に厳重注意
前広島県安芸高田市長で、現在は地域政党「再生の道」の代表を務める石丸伸二氏が、都議選候補者によるX(旧ツイッター)上での不適切な発言を受け、26日までに謝罪のコメントを投稿した。
問題となったのは、「再生の道」から東京都議選(6月22日投開票)に立候補した、すなみ薫氏による玉木雄一郎・国民民主党代表への攻撃的な投稿である。すなみ氏は、玉木氏の投稿に対し、
「こら! 玉木! 香川出身のすなみですが、調子に乗るな! お前! お前の高松高校から長男は卒業しているが、山尾以来、調子に乗りすぎだよ! お前は! ええ加減にしろや!」
と感情むき出しの言葉で批判。文体・語調ともに公人の言動として不適切との批判が相次いだ。
石丸氏、責任を認め「指導が行き届かず申し訳ない」
この事態を受け、石丸氏はXで「再生の道のメンバーによる不適切な投稿を確認し、当人に厳重注意を行った」と発表。その上で「指導が行き届いておらず、誠に申し訳ありません」と謝罪し、今後の対応として「健全な批評が構築できる意識を改めて徹底していきます」とコメントした。
再生の道は、石丸氏が掲げる「政治の透明性」「忖度の排除」「論理と実行力」を理念に掲げた政治改革型の地域政党で、特に若者層や地方出身者からの支持を受けている。しかし、今回の件は、その理念とは相容れない言動だった。
「これじゃ結局、他の既存政党と同じじゃないか」
「口では“論理的な政治”と言っても、感情の暴走を止められないなら看板倒れ」
「候補者の言葉も“再生の道”の一部。責任は軽くない」
「石丸氏は潔い対応をしたけど、候補者選定にもっと責任を持ってほしい」
「本気で政治を変えたいなら、こういう“暴言体質”とは絶縁しないと無理」
注目される「再生の道」候補者の質
石丸氏自身は、これまで全国的な注目を集めた安芸高田市長時代の実績や歯に衣着せぬ発言で支持を集めてきたが、政党運営はまた別の次元の責任を伴う。
特に今回のように、SNSでの発信が選挙活動の延長線上で行われる中、公認候補の一言一言が政党全体の評価に直結する。今回のような粗暴な発言がそのまま放置されていれば、石丸氏自身の「クリーンで論理的な政治を実現する」という信念にも疑問符がつくことになる。
政治家にとって「言葉」は最大の武器であり、同時に最大のリスクでもある。候補者個人のSNSであっても、公党の名前で立つ以上、自由な言論の名のもとに暴言が許されるはずもない。
期待が集まるからこそ、失望も大きくなる
石丸氏や「再生の道」に対する期待が高まっていただけに、今回の騒動はその支持層にとっても裏切りと映った。既存政党への不信から生まれた改革志向の政治運動が、同じような体質を内包しているように見えてしまえば、結果的に政治不信を深めるだけだ。
また、候補者の選定基準や指導体制の整備が不十分であるとすれば、今後拡大するにつれて同様の問題が再発するリスクも否定できない。今回の一件は、政党としての責任と体制の再構築が問われる契機となるだろう。
政治の「再生」を掲げるならば、まずは候補者一人ひとりの品格と責任感を再教育することが最優先だ。そうでなければ、「再生の道」自体が信頼を失う「迷走の道」になりかねない。