2025-06-22 コメント投稿する ▼
石丸伸二氏「都議選は国政の前哨戦ではない」 NHK報道に異議、再生の道は全員落選も強気
石丸伸二氏がNHK報道に苦言「都議選は国政の前哨戦ではない」 落選の中でも持論を展開
22日に投開票された東京都議会議員選挙を受けて、地域政党「再生の道」の代表・石丸伸二氏がNHKの選挙特番に中継で出演し、報道のあり方について厳しい見解を示した。
石丸氏は番組内で、NHKが「各党が参院選の前哨戦として都議選をとらえている」と報じたことに対し、「すさまじく違和感を覚えた。仮にそう言っていたとしても、NHKともあろう局がそのような表現をするのは適切ではない」と強く苦言を呈した。
その上で、「国政と地方議会は本来全く別物だ。『前哨戦』という視点で語るのは国民の政治理解を歪める」とし、二元代表制や議院内閣制の制度的違いに基づいた報道の必要性を訴えた。
「NHKにこう言われると、多くの人が“都議選は国政の縮図”と信じてしまう」
「“前哨戦”って誰が決めたんだよ。都政が国政のオマケみたいにされて不快」
都議選42人全員落選も「やるべきことをやった」
「再生の道」は今回の都議選で42人を擁立したが、全員が落選するという厳しい結果に終わった。都知事選で166万票を得て注目を集めた石丸氏にとっても、初の組織選挙での大敗は重く受け止めざるを得ない。
しかし石丸氏は、この結果に対しても「選挙は都民の意識が可視化されたにすぎない。それ以上でも以下でもない」と冷静に受け止めた。
さらに、再生の道について「十分な支持が得られていない」との指摘には、「何をもって『十分』とするのか、その基準がそもそも曖昧」と反論。「我々は政治参画を促すことを目的としており、今回の選挙で候補者を立てること自体がその目標だった。やるべきことはやってきたと評価している」と語った。
「落選してもブレない石丸節はある意味貴重。けど、それで前に進めるのかは別の話」
「目的と目標がズレてない?選挙って結果も大事では…」
「前哨戦報道」の常態化に警鐘 地方政治の独立性を問う
石丸氏の発言は、選挙報道における“国政中心主義”へのアンチテーゼともいえる。現代の日本では、メディアも政党も「地方選=国政の試金石」というフレームで語る傾向が強い。これに対し石丸氏は、「都議会選は都民の生活に直結する政策を選ぶ場であり、国政の代理戦争ではない」と明言した。
都政と国政は制度的にも目的が異なる。国政が外交・防衛・財政といった大枠を司るのに対し、都政は保育、住宅、防災といった地域生活のインフラを扱う。石丸氏が訴えるように、こうした違いを無視した報道は、政治への誤解と無関心を招く温床となり得る。
「報道の責任って大きい。都政を“前哨戦”扱いしてたら、都民が主役になれない」
都民の期待と現実の乖離 再生の道は再起できるか
今回の都議選では、再生の道の候補者たちに対する“期待感”よりも、“組織力の弱さ”や“政策の浸透不足”が結果として表れたとも言える。とはいえ、石丸氏が主張する「政治参画の入口として候補者を立てた」という姿勢には、一部の有権者から共感の声も寄せられている。
「小さな一歩をバカにするなって話。現職に挑むのは並大抵じゃない」
今後、石丸氏と再生の道が国政選挙でどのようなテーマを掲げ、支持を得ていくのか。今回の結果を踏まえた戦略の見直しと現実的な政策提案が不可欠となるだろう。