2025-08-06 コメント投稿する ▼
自民党「女性を守る議連」、女子スポーツの公平性確保へ法制化着手 トランス女性参加に新たなルール求める動き本格化
女子スポーツに迫る“身体的格差”の是正へ、自民有志が動き出す
自民党の有志議員で構成される「全ての女性の安心・安全と女子スポーツの公平性等を守る議員連盟」(通称:女性を守る議連)は6日、党本部で総会を開催し、女子スポーツの公平性を確保する法案の策定に向けて本格的な検討を開始する方針を確認した。
この背景には、身体的に男性として成長したトランスジェンダー女性が女子種目に出場し、競技の公正性が揺らいでいるという国際的な問題意識がある。とりわけアメリカなどでは、競技中に身体能力の差から深刻な事故が発生したケースも報告されており、日本国内でも同様の懸念が高まりつつある。
「練習を重ねた女子選手が報われないなら競技の意味がない」
「トランス女性が女子バレーで相手選手に大けがを負わせた話は衝撃だった」
「公平性がない競技なんて見る気が失せる」
「安全と平等は両立できるはず。女性が犠牲になる今の状況は異常」
「この議連の取り組みは正論。女性の声を無視するな」
「男性らしき選手が金メダル」はおかしい
議連副代表の柴山昌彦元文科相は、「一生懸命練習しても(身体的に)男性らしき選手が金メダルを取っていくような状況は、スポーツの健全な発展からすれば問題」と述べ、女性選手の努力や安全が軽視される現状に強い懸念を示した。
こうした中、世界陸上連盟は、男子として思春期を過ごした選手が女子種目に出場することを禁止し、東京で9月に開催される世界選手権に向けては、女子種目出場者全員に遺伝子検査を実施するという厳格なルールを打ち出している。
議連の総会では、米国の大学バレーボールの試合で、トランスジェンダー女性のスパイクにより相手選手が脳震盪と重傷を負った事例が紹介され、身体的な安全性の確保が喫緊の課題であることが強調された。
「性自認」ではなく「身体的特徴」で判断を
今回の法案では、公衆浴場や更衣室、トイレなどの公共施設の利用に際し、利用者の性別を「身体的特徴」で判断することを原則とする方向性が確認された。これは、女性専用スペースの安全確保と安心感を守るための取り組みの一環とされている。
片山さつき共同代表は「この法案は霞が関と綿密な連携でまとめ上げたもの」と説明し、「生まれつきの性別による線引きを否定しているわけではない」と述べた上で、法案提出にあたっては各党との丁寧な調整を行う方針を示した。
また、山東昭子元参院議長が参院選中に「女性スペースの利用は生物学的性別で対応すべき」と明言していた経緯も紹介され、党内には同様の問題意識を持つ議員が複数いることが明らかになっている。
女性の安心・安全を損なう「配慮」の暴走に歯止めを
日本ではまだトランスジェンダーの女子スポーツ参加に関する統一的なルールが存在せず、大会ごとの判断に委ねられているのが現状だ。だが、そうしたあいまいな基準が女子選手に対する不利益や危険を招く例も増えてきた。
誰もが安心して競技に打ち込める環境を整えるには、身体的な差異が競技結果に直結するスポーツ分野においては、明確なガイドラインを設ける必要がある。「多様性」や「配慮」が独り歩きし、女性の権利が軽視されているようでは、真の平等とは言えない。
政治の場がこうした課題に正面から向き合い、女性の声を反映した制度設計に取り組むことこそ、健全な社会の礎となる。女性の努力と安全が守られる環境を取り戻すためにも、議連の動きは注目に値する。