2025-07-21 コメント投稿する ▼
西田昌司氏「首相続投はあり得ない」 京都で4選果たし総裁選実施を要求
石破首相に真っ向から反旗 西田氏が総裁選を要求
7月21日、自民党の西田昌司参院議員は、京都選挙区で4選を果たした直後に京都市内で報道各社の取材に応じ、石破茂首相(自民党総裁)の続投について「あり得ない」と強く批判した。自民・公明の与党が参院選で大敗した責任を取るべきだとし、総裁選の早期実施を求めた。
西田氏は、昨年の衆院選で与党が少数に転落した時点で「本来なら総裁を選び直すべきだった」と主張。さらに、「国民から見放された人が物を言っても信頼性がない」と述べ、石破政権の正当性そのものに疑問を呈した。
「信頼なき続投」に党内からも異論
石破首相は同日、臨時役員会で続投の意向を表明し、午後の記者会見で正式に発表すると見られているが、自民党内ではすでに反発が広がっている。西田氏の「あり得ない」という発言は、その象徴的な一例だ。
党内で求心力を失い、国民からも背を向けられている。これでは政権はもたない
と、西田氏は政権維持に懐疑的な見方を示した。
逆風下の4選 慰霊碑発言でも苦戦
西田氏は今回の選挙戦で、自らの発言が物議を醸した。「ひめゆりの塔」に関する「歴史の書き換え」との発言は、沖縄を中心に批判を浴びたが、京都選挙区では地道な支持を固め、4選を果たした。
特に高齢層や保守層を中心に根強い支持を維持しており、今回の発言も「自民党を立て直す」という強い意志の表れと見る向きもある。
「ポスト石破」へうごめく党内
西田氏以外にも、参院の現職議員や若手議員から「党の刷新を」との声が上がっており、石破首相の続投に対して異論が相次ぐ。石破氏の「ゴールポストが動く」と揶揄される発言も火に油を注いでおり、首相としての正統性に黄信号がともっている。
党内では次期総裁をめぐる駆け引きが早くも始まりつつある。西田氏のような保守本流に加え、若手や改革派の動きも今後注目される。