2025-05-03 コメント投稿する ▼
「日本解体の象徴が今の憲法」西田昌司氏が沖縄で講演 皇位継承問題にも国場氏が危機感
沖縄から改憲の声 西田参院議員「現憲法は日本解体の象徴」
憲法記念日の5月3日、那覇市内で開かれた「憲法シンポジウム」で、自民党の西田昌司参議院議員と国場幸之助衆議院議員が登壇し、憲法改正の必要性をそれぞれの視点から語った。会場は県内の神社関係者や保守系団体の関係者らで埋まり、熱気を帯びた。
西田議員「家族・教育破壊の源」 現憲法を厳しく批判
講演で西田氏は、今の日本国憲法について「家族や教育といった、国家や社会の根幹をなす価値を破壊している」と述べた。そのうえで、「この憲法は日本人の精神や伝統を否定する、いわば日本解体の象徴だ」と断じた。
また、「そもそもなぜこうした憲法が生まれたのか。歴史を正しく知ることから始めるべきだ」と、戦後GHQ占領下で成立した憲法の背景を見直す必要性を訴えた。
講演中、西田氏は沖縄戦を象徴する「ひめゆりの塔」にも触れ、「説明文には“日本軍が入ったことで生徒が亡くなり、アメリカにより解放された”と書かれていた」と紹介し、「こうした記述は歴史の書き換えだ」と批判した。
ただし、この発言に対しては、ひめゆり平和祈念資料館の普天間朝佳館長が「当館の記述とは異なる」と反論し、「歴史に誠実に向き合って発言してほしい」とコメントしている。
国場議員「悠仁親王お一人は最大の危機」 皇位継承問題に懸念
国場幸之助議員は講演で、安定的な皇位継承に危機感を示した。「将来の皇位継承者が悠仁親王殿下お一人という状況は、日本にとって極めて深刻な事態だ」と述べ、政府や国民に議論を促した。
また、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる案や、その配偶者を皇族にする制度導入については、「歴史上一度も例がなく、断固反対すべきだ」と強い口調で否定した。
さらに、緊急事態条項の新設にも触れ、「大規模災害や台湾有事のような国難に備えるには、緊急政令や議員任期の延長を可能にする制度が必要だ」と語り、現憲法の“欠陥”を指摘した。
主催者「沖縄から憲法改正の狼煙を」
シンポジウムの冒頭、主催者を代表して県神社庁の大山晋吾庁長があいさつ。「憲法改正の狼煙を沖縄から上げよう」と呼びかけた。主催は神道政治連盟県本部、日本会議沖縄県本部などで、会場には約200人が集まった。
* 西田昌司参院議員は、現憲法が「家族や教育を破壊し、日本を解体する象徴」と厳しく批判
* 国場幸之助衆院議員は、皇位継承問題と緊急事態条項の新設を訴え
* 「ひめゆりの塔」発言を巡り、資料館側と見解の相違が浮上
* 主催者は「改憲の出発点を沖縄に」と意気込みを見せた
沖縄という歴史的にも象徴的な土地から、憲法改正の議論に火をつけようという今回のシンポジウム。発言内容には異論も出ているが、戦後日本の在り方をめぐる根本的な問いが改めて浮かび上がったといえる。