2025-09-01 コメント投稿する ▼
西田昌司氏「石破辞めろデモを無視する報道は偏向」 臨時総裁選を要求
西田昌司氏、石破政権と報道姿勢を痛烈批判
自民党(自由民主党)の西田昌司参院議員は9月1日、自身のインターネット番組で、石破茂首相に退陣を求めた「石破辞めろ‼デモ」が主要メディアでほとんど報じられていないことを批判した。西田氏は「逆に『石破辞めるなデモ』は新聞やテレビが大きく扱った。オールドメディアは正しい情報を国民に伝えるのではなく、自分たちの思う方向に政治を動かすのが仕事になっている」と報道姿勢への不信を示した。
石破首相を支持する「辞めるなデモ」は7月25日に1200人(主催者発表)が集まったが、退陣を求めた「辞めろデモ」には8月31日、首相官邸前に4000人(同)が参加していた。それにもかかわらず、後者の報道が控えめであったことに西田氏は強い違和感を示した。
「辞めろデモを無視するのは不自然だ」
「報道が偏っているのは国民を軽視している」
「石破政権を守ろうという空気が透けて見える」
「辞めるなデモは報じて、辞めろデモは隠すのか」
「これでは民主主義の健全性が損なわれる」
「石破政権はリベラル体制を守る」との主張
西田氏は番組内で「メディアが『辞めるなデモ』を報じたのは、石破政権がリベラル戦後体制を守っているからだ」と断じた。保守層の視点からすれば、メディアが特定の方向に国民を誘導しているように見えるという主張である。
さらに、自民党の大敗の原因についても旧安倍派などの派閥パーティー収入不記載事件に加え、「石破執行部が党内問題を徹底解明せず、幹部への聞き取りすら行わなかった」ことを厳しく批判した。党内の統治能力が問われているとの認識を示した形だ。
選挙対応と執行部への不満
西田氏は昨年10月の衆院選についても「説明責任を果たさないまま不記載事件に関与した候補を非公認としつつ、政党交付金2000万円をその党支部に渡すという筋の通らないやり方を石破執行部が行った」と非難した。その結果、衆院選でも参院選でも大敗を招いたとし、執行部の責任を厳しく追及した。
この発言は「首相を守るために自ら責任を取るべきだ」とする日本的リーダー観とも結びついている。西田氏は「日本人はリーダーが仲間を守るために自分の首を差し出して事態を収める姿勢を重んじる」と強調し、「石破首相は『どちらかが皆殺しするまで戦う』という姿勢に見え、日本人としての本質を理解していない。見苦しい」と語った。
臨時総裁選を求める声の広がり
西田氏は「自民党議員は署名活動などで堂々と意思を表明し、臨時総裁選を実現させるべきだ」と呼びかけた。党内では既に石破政権への不満が高まりつつあり、政権運営の正当性をめぐる議論が一段と激しくなっている。
今回の西田氏の発言は、報道機関への批判を軸にしつつ、石破首相のリーダーシップや党運営のあり方にまで踏み込む内容となった。内外に波紋を広げることは必至であり、今後の政局における「石破辞めろデモ」の意味合いは一層大きくなるだろう。