2025-08-01 コメント投稿する ▼
「首相は寝ていた」発言が波紋 石破政権に退陣論強まる 自民・青山繁晴氏が内部状況を暴露
「寝ていた首相」発言が政権に打撃
7月28日に開かれた自民党両院議員懇談会で、参院選の敗北を受けた石破茂首相(自民党総裁)への退陣要求が噴出したことが、同党の青山繁晴参院議員の証言によって明らかになった。青山氏は8月1日、自身の動画配信で「会議中、石破首相が寝ていた」と発言。長時間の会議に耐えうる体力が首相にあるのか疑問を呈し、「自ら限界を考えるべきだ」と辞任を強く求めた。
青山氏によれば、午後3時半から始まった会議は約4時間半にわたり、計63人の議員が発言。そのうち、青山氏自身の記録によると38人が明確に「辞めてほしい」と表明したという。
青山氏は「これが健全な常識だ」と語る一方で、「石破首相には常識が通用しない恐れがある」とも警告した。
「4分間のうたた寝」議員の前で首を垂れた首相
青山氏は配信の中で、会議中の首相の様子を詳細に記録した自作のメモを披露。発言者の名前や発言時間に加え、
「※総理は寝ている(午後6時50分)」
「※総理は起きた(午後6時54分)」
「※総理、首をうなだれて寝る(午後7時15分)」
といった記録を示した。
特に問題視されたのは、まさに自らの進退が議論されている最中に、石破首相がうたた寝していたという点だ。青山氏は、「首相には心身の体力が必要。それは国益に直結する」と断じたうえで、「国際会議では何時間にもわたる協議や、息の抜けない外交駆け引きが続く。その最前線に立つ体力と覚悟が必要だ」と強調した。
この「寝ていた」発言はネット上でも大きな波紋を広げている。
国民・市民・有権者の声として、SNSには以下のような投稿が見られた。
「自分のクビがかかった会議で寝るなんて、もはや終わってる」
「うたた寝で済む話じゃない。こんな人に外交を任せられるのか?」
「選挙大敗しておいて会議で居眠り…常識疑う」
「石破さん応援してたけど、これは擁護できない」
「体力がないなら、潔く退いてほしい。それが国益だと思う」
多数派は「退陣を」 党内からの信任は風前の灯か
青山氏の集計によると、63人中38人が石破首相に対し「即時退陣」を要求。支持を表明したのはわずか8人、残る17人は意見を明言しなかったか進退に触れなかったという。
これは実に6割以上が「辞任」を明言したことになり、与党内の求心力が急速に失われつつあることを示している。
一方で石破首相は「議員らの声を精査し、今後の判断材料にする」と述べているが、明確な退陣表明は避けている。
青山氏は「普通の政治家なら、この状況で辞めるのが筋だ」としながらも、「健全な常識が通じない可能性がある」と懸念をにじませた。
自民党の中ではこれまで石破氏を「改革派」として支持してきた層もあったが、今回の参院選大敗で空気は一変。党内では次期総裁選の動きをにらんだ調整が水面下で加速しており、今後の政局は流動化する可能性が高い。
石破政権に漂う末期症状 次期総裁レースにも影響
石破首相の求心力低下は、次期総裁選にも直結する。かつて「ポスト安倍」「ポスト岸田」の有力候補だった石破氏だが、現職としての手腕に疑問符がつくようになった現在、後継候補を巡る動きが一気に活発化している。
現時点では、河野太郎元防衛相や高市早苗政調会長、小泉進次郎農水相などが名前として挙がるが、いずれもまだ動きは慎重だ。しかし、石破氏が自ら退く意思を見せない場合、党内からの突き上げが強まり、「不信任」決議の可能性すらささやかれ始めている。
青山氏のような明確な発言は今後、他の議員からも続く可能性があり、政局は一段と緊張感を増している。