2025-07-10 コメント投稿する ▼
自民・青山繁晴氏「石破首相は外からの評論家」 参院選で与党過半数でも退陣論に現実味
「石破さん無理ですよ」――与党議員が首相に異例の“退陣迫る”
自民党の青山繁晴参院議員が、石破茂首相に対し異例の強い言葉で退陣を求めた。発言の舞台は自身のYouTubeチャンネル。7月10日に投稿された動画で、20日投開票の参院選を巡り、「仮に与党が過半数を維持しても、石破政権の終わりは近い」との見解を示した。
青山氏は「首相は“外からの評論家”であり、器が足りない」と痛烈に批判。さらに「天下大乱が兆していく」「秩序を壊さなければ前に進まない」と述べ、自民党内部からの変革の必要性を強調した。党内議員から現職首相に対してこれほど明確に“器不足”を指摘するのは異例であり、政権内外に波紋が広がっている。
「青山さん、ついに言ったな…これは本気の退陣要求だろ」
「評論家体質はたしかにあるけど、今のタイミングでこの発言は大きい」
「器云々より、外交でも経済でも存在感ゼロなのが問題」
「与党内から“石破降ろし”の火がついたな」
「参院選結果次第ではマジで政局動くかも」
参院選で過半数確保しても「終わりの始まり」?
青山氏が言及したのは、今回の参院選で自民・公明の与党が非改選と合わせて125議席の過半数を維持できるかどうか。そのハードルは「自公で50議席以上の獲得」とされるが、仮にギリギリで過半数を確保したとしても「それは石破首相の“延命”ではなく、“終わりの始まり”」と青山氏は警鐘を鳴らす。
その理由として、青山氏は「秋に総選挙が迫る」との見立てを挙げ、「今のまま石破政権で選挙に突入するのは危険」と指摘。現職衆院議員の多くが再選に危機感を抱いており、「もう一度負けたいと思う者はいない」と断言。今のうちに石破氏自らが進退を明らかにすべきだと迫った。
この発言は、昨年の衆院選で自民党が大敗したことへの“総括”としての色も濃い。青山氏は「間違えたツケが今に及んでいる」と述べ、石破氏の続投判断そのものが誤りだったと主張している。
“外からの評論家”という指摘は何を意味するのか
青山氏が繰り返した「石破氏は評論家」というフレーズは、石破首相の政治スタイルそのものへの根本的な不信を表している。
石破氏は過去からメディア出演も多く、政権内から距離を置いた“苦言型”の政治家として知られてきた。だが、それが今や「内側から重みを背負うことを避けている」とも受け取られ、リーダーとしての資質に疑問符をつける材料となっている。
一方で、石破氏は「国民目線での政治改革」「地方と東京の再構築」などを掲げ、一定の支持を保ってきた。しかし、外交・安全保障・経済の激動期において、“評論家的なリーダー像”が求心力を保てるのか、党内での評価は揺れ始めている。
「変化なくして希望なし」青山氏の“反乱”は党内の本音か
青山氏は動画の中で、「今の政治状況が固定したら誰も夢を持てない。だから内部から秩序を壊す必要がある」と述べ、自民党内の“現状維持派”を厳しく批判した。
これは単なる一議員の暴言ではなく、「自民党の劣化」「無風体質」への苛立ちとも受け取れる。青山氏の発言を契機に、石破政権への信任をめぐる水面下の動きが活発化する可能性は否定できない。
これが単なる“青山一派”の主張にとどまるのか、それとも党内に広がる本音を代弁したものなのか——参院選の結果次第では、石破首相の立場が一気に揺らぐ展開もあり得る。