2025-09-15 コメント投稿する ▼
青山繁治議員が「オールド総裁選」批判 派閥と支援団体依存の古い仕組みに警鐘
青山氏はさらに、総裁選の推薦人制度をめぐり「旧派閥、麻生派という派閥、そして企業・支援団体によって決められている」と語り、表向きは「派閥解消」を掲げていても実態は残っていると断じた。 青山氏は「党員の意思をあらかじめ候補者に反映させないと、古い仕組みで結局企業や団体がらみで動いて推薦人を決めてしまう」とも発言。
青山繁治議員が「オールド総裁選」を一刀両断 派閥と支援団体依存の古い仕組みを批判
自民党参議院議員の青山繁治氏は15日、関西テレビの報道番組「newsランナー」に生出演し、自民党総裁選の現状とポスト石破の行方について持論を展開した。茂木敏充前幹事長が正式に立候補を表明し、小泉進次郎氏、高市早苗氏、林芳正氏、小林鷹之氏らの出馬が有力視される中、青山氏は「実は弱い順番に立候補表明されています」と語り、総裁選の構造そのものを「オールド総裁選」と名付けて厳しく批判した。
「弱い順番に立候補」発言と茂木氏への評価
青山氏は番組内で「茂木さんが一番最初に手挙げたというのは、可能性が低いってことを長い経験で分かっていらっしゃるから」と指摘した。つまり、党内で優勢と見られる候補者ほど出馬表明を遅らせ、劣勢な候補者が先行して手を挙げる傾向があると分析したものだ。これは、党内力学と総裁選の「駆け引き」の一端を示す発言でもあり、ネット上でも話題を呼んだ。
「茂木さんが最初に立った時点で勝算が薄いと読まれていたのでは」
「本命は後出しするのが自民党のパターン」
「最初から見せ場を作ったけど、流れは厳しい」
「これぞ古い派閥政治の象徴だ」
「結局は党員より派閥と団体の力学が優先されている」
こうしたコメントがSNS上でも広がり、青山氏の発言が共感を集めている。
派閥解体は「名ばかり」 支援団体依存の構造
青山氏はさらに、総裁選の推薦人制度をめぐり「旧派閥、麻生派という派閥、そして企業・支援団体によって決められている」と語り、表向きは「派閥解消」を掲げていても実態は残っていると断じた。特に農協や郵便局といった支援団体が依然として強い影響力を持ち、議員の動きを拘束している現実を指摘。「党員投票をどれだけ集められるかを基準にすべきだ」と主張した。
この発言は、自民党が国民政党として党員や支持者の声をどう反映させるかという根本的課題を突いたものだ。推薦人を派閥や団体で固める現行制度は、広範な党員の意思を反映しにくく、古い政治構造に縛られたままだとの批判が強い。
党員投票軽視への危機感
青山氏は「党員の意思をあらかじめ候補者に反映させないと、古い仕組みで結局企業や団体がらみで動いて推薦人を決めてしまう」とも発言。「候補が決まってから党員投票するんじゃ、限られたところしか党員の手が伸びない」と危機感を示し、「(総裁選の仕組みが)全く古い!」と声を強めた。
党員投票を単なる「形式的な確認」にしてしまえば、国民の関心や支持が離れるとの懸念は根強い。総裁選が「派閥談合」の延長線上にあると見られる限り、自民党全体の刷新イメージは遠のくことになる。
「オールド総裁選」批判が突きつける自民党改革の課題
青山氏の「オールド総裁選」批判は、単なるレトリックではない。派閥や支援団体に依存する古い仕組みが、党員の声や民意を軽視し、結果として国民からの不信を招いているという現実を突きつけている。
今後の総裁選では、誰が「派閥と団体の支援」に頼らず党員や国民に直接訴えることができるかが焦点となる。青山氏の発言は、候補者に「真の党民主化」を迫る警鐘として広がりを見せている。