2025-11-24 コメント投稿する ▼
名古屋港区アビヅ工場火災10時間継続 300トン廃棄物燃焼で消防車30台出動
名古屋市港区リサイクル工場で燃え続ける炎 約300トンの廃棄物が発火源、消火活動は10時間超。 工場内に保管されていた鉄くずや古紙など合わせて約300トンの廃棄物が燃えており、発生から10時間以上が経過した現在も消火活動が続いています。 消防車など30台以上が出動し、懸命な消火作業にあたっていますが、大量の廃棄物が燃えているため鎮火には時間がかかると見られます。
大規模火災
名古屋市港区リサイクル工場で燃え続ける炎 約300トンの廃棄物が発火源、消火活動は10時間超
2025年11月24日午前1時頃、名古屋市港区昭和町にあるリサイクル会社「株式会社アビヅ」の工場で大規模火災が発生しました。工場内に保管されていた鉄くずや古紙など合わせて約300トンの廃棄物が燃えており、発生から10時間以上が経過した現在も消火活動が続いています。消防車など30台以上が出動し、懸命な消火作業にあたっていますが、大量の廃棄物が燃えているため鎮火には時間がかかると見られます。
アビヅ社の事業概要と立地
火災が発生した株式会社アビヅは、金属とプラスチックの複合材をリサイクルする独自システムを持つ環境企業です。同社の本社工場は名古屋市港区の工場地帯にあり、約35000坪の広大な敷地を有し東海地区の中心に位置しています。自動車部品、OA機器、電化製品などのEPR廃棄物の解体・リサイクルを手がけ、ほぼ全てのリサイクル設備を屋内に配置することで環境への影響を最小限に抑える工場運営を行ってきました。
「名古屋港の工場で大きな煙が上がってるのが見える。大丈夫なのか心配だ」
「また工場火災かよ。最近多くない?安全管理どうなってるんだ」
「リサイクル工場の火災って有害物質出ないのか不安になる」
「消防車の音がずっと聞こえてるから相当大きな火事なんだな」
「港区の住民だけど煙の臭いがきつい。窓開けられない」
リサイクル工場火災の危険性と原因
リサイクル工場での火災は、全国的に深刻な問題となっています。廃棄物処理施設で起きる事故の約3割が火災であり、中でも電池の混入が主要な原因となっています。充電式電池やガスが残ったライター、スプレー缶などが廃棄物に混入していると、破砕工程で圧縮や摩擦により発火するリスクが高まります。特に蓄熱火災と呼ばれる現象では、重ねて置かれた廃棄物が微細な発熱を起こし、それが蓄積されて最終的に発火に至るケースもあります。
今回の火災現場となった港区昭和町は、1926年の第三期名古屋港拡張工事により埋め立てられた工業地域です。昭和に改元された頃に完成したことから昭和町と名付けられ、現在は多くの工場や物流施設が集積する名古屋港の重要な産業拠点となっています。名鉄常滑線大同町駅から西に約1.5キロメートルの位置にあり、周辺には住宅街も広がっているため、火災による影響が懸念されています。
消火活動の困難さと長期化要因
リサイクル工場の火災が長時間にわたって継続する背景には、いくつかの要因があります。廃棄物の種類が多様で燃焼特性が異なること、そして大量の可燃物が密集して保管されていることが主な理由です。約300トンという大量の鉄くずや古紙が燃えているため、通常の建物火災とは異なり、内部まで完全に水が浸透するのに時間がかかります。また、金属くずの間に挟まった可燃物は酸素の供給が続く限り燃え続ける特性があり、完全な鎮火には相当な時間を要します。
消防当局は30台以上の消防車両を投入し、放水による冷却と酸素の遮断を同時に行う戦術を取っています。しかし、工場の構造上、火災現場への直接的なアクセスが制限される場合もあり、消火活動の効率化が課題となっています。幸い現在のところ、けが人や逃げ遅れた人の報告はなく、人的被害は回避されている状況です。
環境への影響と住民対応
リサイクル工場火災では、燃焼により発生する煙や有害物質による環境への影響が懸念されます。プラスチック類の燃焼では有毒ガスが発生する可能性があり、風向きによっては周辺住民への健康被害も心配されます。消防当局は現場周辺の大気汚染状況を監視しており、必要に応じて住民への避難指示や注意喚起を行う準備を整えています。
また、消火に使用される大量の水が地下水や周辺の水域に与える影響についても注視が必要です。リサイクル工場には様々な化学物質や重金属が含まれた廃棄物が保管されており、これらが消火水と混合して流出した場合、環境汚染のリスクが高まります。行政は水質検査や土壌汚染調査の実施を検討しており、環境への長期的な影響を防ぐための対策を進めています。