2025-10-03 コメント投稿する ▼
日本保守党と河村たかし氏が決裂 新党構想と愛知での対決姿勢鮮明に
日本保守党内の亀裂が表面化している。 河村氏と百田氏は以前から党代表選や党大会の在り方をめぐって対立しており、4月の会見では口論に発展し、百田氏がペットボトルを投げつけたとも伝えられている。 支持拡大を優先するあまり、政策より党内抗争が目立つようでは「国民のための政治」から離れる危険性があるとの指摘もある。
日本保守党と河村たかし氏の対立激化
日本保守党内の亀裂が表面化している。共同代表の河村たかし衆院議員(愛知1区)が近く離党し、新党設立を視野に入れていると報じられた。これに対し、同じく共同代表の百田尚樹氏と事務総長の有本香氏は対決姿勢を鮮明にしている。
河村氏は10月1日、名古屋市内で会見を開き、党執行部との関係修復は困難との見解を示した。河村氏と百田氏は以前から党代表選や党大会の在り方をめぐって対立しており、4月の会見では口論に発展し、百田氏がペットボトルを投げつけたとも伝えられている。内部対立が長引くなかでの離党表明は、政界に波紋を広げている。
「内部抗争ばかりで政策が見えない」
「愛知での保守票が割れるのは避けられない」
「正直、誰が党首でも変わらない気がする」
「河村さんは市政の延長で国政をやろうとしてないか」
「結局は自民党のドロ船政権を利する動きになる」
SNS上では冷ややかな声も目立ち、支持者離れを懸念する意見も少なくない。
有本氏「愛知県に特に力」
有本氏はインターネット番組で「とりわけ愛知県は特に力を入れたい」と発言した。河村氏の地元を正面から意識したもので、同県での組織拡大を狙う。離党騒動で党員が増えていると有本氏はSNSに投稿し、百田氏も「変な住人がいなくなれば入居希望は増える」と比喩を用いて河村氏を揶揄した。
一方で、政治資金や党運営をめぐる透明性への不信感は残る。支持拡大を優先するあまり、政策より党内抗争が目立つようでは「国民のための政治」から離れる危険性があるとの指摘もある。
政界再編と保守層の行方
今回の分裂劇は、保守票の分散を招きかねない。特に愛知県は自民党にとっても重要な選挙区であり、日本保守党と新党が争えば「ドロ船政権」に不満を持つ有権者の受け皿が乱立する構図となる。国民の関心が高い減税やインボイス廃止、憲法改正といった政策論争を置き去りにしている現状は、保守政治の信頼をさらに損なう可能性がある。
河村氏が新党を立ち上げた場合、地方政治での実績を国政にどうつなげるかが注目される。ただし個人の対立から始まった再編が有権者に支持されるかは不透明だ。日本保守党にとっても、政策と理念を具体的に示し「企業のための政治ではなく国民のための政治」を実現できるかが試金石となる。