2025-09-03 コメント投稿する ▼
百田尚樹氏「今の政治家は偏った経歴ばかり」 世襲や人気頼みの政治に苦言
百田尚樹氏「政治家の出自に偏り」と指摘
作家で日本保守党代表の百田尚樹氏は、自身のSNSで「今の政治家の多くは特定の経歴や属性を持つ人々が占めている」との見方を示した。百田氏は例として、世襲議員、元スポーツ選手や芸能人、YouTubeなどのインフルエンサー、人生の一発逆転を狙う女性やフリーター、松下政経塾出身者、大物政治家の秘書出身者、さらには反日的な思想を持つ帰化人を列挙した。
「これらの人たちが悪いと言っているわけではない」と前置きした上で、「真面目にコツコツと働いてきた人ほど政治家になろうと思わないのが実情だ」と述べ、政治家の資質や人材登用の偏りに強い懸念を示した。
「まさに今の国会を見ていると納得してしまう」
「世襲や芸能人頼みの政治はもう限界だ」
「一般の努力してきた人が政治に関わりにくい仕組みが問題」
「インフルエンサーや人気者ばかりで政策力が伴っていない」
「こうした偏りが政治不信を招いている」
世襲議員と政治不信
日本の国会では依然として世襲議員が多くを占めており、国民からは「閉鎖的である」「民意が反映されにくい」との批判が根強い。百田氏の発言は、こうした世襲政治への不信感を背景にしたもので、政治家の資質が問われる現状に一石を投じた形だ。
また、人気や知名度を背景に当選する候補者が増える一方で、政策立案能力や現場経験に乏しいとの指摘もある。百田氏は、真面目に働く人材が政治の世界に入らない理由について「そもそも政治の場が魅力的ではなく、国民にとっても不利益だ」と暗に警鐘を鳴らした。
「一発逆転」型の政治家とリスク
百田氏は特に「人生の一発逆転を狙う女性やフリーター」といった人材の登用に言及し、政治が「自己実現や売名の場」と化している側面を指摘した。こうした候補者が増えることで、国政が短期的な人気取りに左右されやすくなり、持続的な政策遂行が難しくなる懸念がある。
この問題は「ポピュリズム政治」とも結びつき、国益よりも目先の支持を優先する政治姿勢が広がる恐れがある。百田氏が「反日帰化人」と表現した点は物議を醸す可能性があるが、発言の根底には「国を背負う自覚を持つ政治家が不足している」という危機感があるとみられる。
政治家の人材登用と今後の課題
今回の百田氏の発言は、政治家の経歴偏重や人材の固定化に対する問題提起だ。国民の信頼を得るためには、知名度や血縁に頼らず、政策立案能力と現場経験を備えた多様な人材が政治に参画できる仕組みが不可欠である。
政治家の資質を問い直す動きは、与野党を問わず広がっている。減税や憲法改正、スパイ防止法の制定といった本質的な政策論争に集中するためにも、人材選定の在り方が今後の大きな焦点になるだろう。