2025-08-31 コメント投稿する ▼
百田尚樹氏が参政党代表の「移民10%」発言を猛批判 日本社会の将来像をめぐり論争
百田尚樹氏、参政党代表の「移民10%」発言に猛批判
日本保守党代表の百田尚樹氏が、参政党の神谷宗幣代表による「移民を全人口の10%まで受け入れる」という趣旨の発言を強く批判した。百田氏はSNSで「10%といえば1200万人だ。地域によっては20%を超える場所も出るだろう。日本社会は確実に溶解する」と指摘し、「何が『日本ファースト』だよ」と怒りをあらわにした。
神谷氏は配信番組で「外国人を受け入れるなら全人口の10%以下が上限」と発言していたが、この数字が切り取られて拡散し、波紋を呼んだ。百田氏は「文化やモラルを共有しない外国人が大量に入れば治安は悪化する」と危機感を訴えた。
「1200万人の移民?日本は持たない」
「治安悪化は本当に怖い」
「ブレすぎて信用できない」
「移民受け入れは限界を超えている」
「日本の文化を守るべきだ」
神谷代表の釈明と追加説明
批判を受け、神谷氏はSNSで「移民10%はありえない」と釈明した。実際には「5%以下に抑えるべき」という立場だと強調し、「外国でも10%を超えると大混乱が起きている。日本も人口構造に応じて設計すべきだ」と述べた。
神谷氏は「移民は飽和状態にある」とも指摘し、「政府の受け入れペースは早すぎる。将来、高齢化がピークを迎える時期に期間限定労働者や留学生を受け入れる余地はあるが、全体で10%を超えないように計算すべき」と説明した。
移民政策をめぐる論争の背景
日本は少子高齢化が進み、労働力不足を背景に外国人労働者の受け入れを拡大している。しかし一部地域では学校現場の混乱や治安の悪化、地域社会との摩擦が深刻化している。百田氏は「移民は出生率が高く、たとえ受け入れを停止しても自然増加していく」と述べ、長期的な影響を懸念した。
経済面でも、移民が必ずしも成長に寄与しないという指摘がある。むしろ社会保障や教育コストを考慮すれば「経済的マイナス」との見解も存在し、移民政策の是非は国民的議論となりつつある。
移民受け入れの限界と日本社会の行方
今回の論争は、移民政策をめぐる根本的な問いを突きつけた。百田氏は「知性ある政治家なら、これ以上の受け入れは危険だと判断すべきだ」と主張し、神谷氏の姿勢を「その場の人気取り」と批判した。
一方で神谷氏は「上限を明確に設けるべき」という実務的な視点を示したが、数値をめぐる発言が誤解を招き、保守層からの信頼を揺るがしかねない。日本社会が移民にどのようなルールと上限を設け、文化と治安を守りながら労働力不足に対応するのかが問われている。
百田尚樹氏と参政党の移民論争が示す日本の課題
移民を「10%」とした神谷氏の発言と、それに対する百田氏の強い反発は、日本社会の将来像をめぐる対立を象徴している。外国人受け入れの拡大が避けられない現実の中で、どこに線を引き、いかに日本の文化と治安を守るか。今回の論争は、国民に移民政策の本質を考えさせる契機となった。