2025-05-04 コメント投稿する ▼
防衛費43兆円に『A4用紙5枚』の杜撰資料 小西ひろゆき議員が痛烈批判
防衛費「43兆円」計画に批判噴出 小西議員「人類史上最大のどんぶり勘定」と糾弾
政府が示す防衛費の大幅増額計画に対し、立憲民主党の小西ひろゆき参議院議員が厳しく批判している。5月4日、自身のX(旧Twitter)で小西氏は、防衛費倍増の根拠が「A4用紙5枚に数兆円、数千億円の金額を並べただけ」だと指摘し、「人類史上最大のどんぶり勘定」「1兆円の増税つき」と痛烈に非難した。
政府、防衛費43兆円計上の背景
政府は2022年末に国家安全保障戦略等を改定し、防衛費を2027年度までにGDP比2%(約43兆円)に引き上げる方針を明示。これには敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有や、ミサイル防衛の強化、南西諸島防衛体制の構築、サイバー対策などが含まれるとされる。
だが、国会に提出された資料について小西議員は「146の支出項目に数兆円、数千億円の金額を並べただけのA4の紙5枚にすぎない」とし、その杜撰さを問題視。
「ふ・ざ・け・る・な。対GDP2%ありきの、極めてずさんな予算立案だ」(@konishihiroyuki)
「防衛増税」に対する国民負担の懸念
防衛費増額に伴い、政府は2027年度までに法人税やたばこ税などの増税で1兆円以上を賄う方針を示している。これに対し小西氏は「増税ありきの暴挙」として反発しており、特に法人税や復興特別所得税の扱いをめぐっては与野党間での調整が難航している。
国民からも疑問の声が上がっており、政府が「国家の存立と国民の命を守るため」と説明しても、財源確保の妥当性や使途の明確化を求める声が根強い。
野党から相次ぐ批判
小西議員だけでなく、他の野党議員からも今回の防衛予算案に対する批判が相次いでいる。立憲民主党は「精査されていない増額は認められない」として、具体的な使途とその必要性について詳細な説明を求める構え。一方、維新の会や国民民主党は「防衛力の強化は必要だが、財源の在り方は再検討すべき」との立場をとっている。
専門家の見解
防衛政策に詳しい慶應義塾大学の小谷哲男教授は「現在の安全保障環境を考えれば、防衛力の抜本的な強化は避けて通れない。ただし、その予算編成過程が不透明で説明責任を果たしていないことが、野党や国民の不信感を招いている」と指摘する。
SNSでも賛否分かれる
SNS上では小西氏の投稿に多くの反応が寄せられている。
「A4紙5枚の43兆円って、それ本当なら信じられない話だよ」
「国の安全を守るためなら予算増額は当然。ただし説明は必要」
「増税と防衛強化をセットで進めるやり方には納得いかない」
「国会軽視としか思えない。説明責任を果たせ」
「小西さんの指摘はもっとも。政府は具体的な根拠を示すべき」