2025-08-02 コメント投稿する ▼
斎藤元彦知事「ひょうご楽市楽座」視察 来場者数半減の中、空飛ぶクルマやグルメでPR
斎藤元彦知事「ひょうご楽市楽座」視察 来場者数半減の中、炎天下でPRと支持者との交流
想定の半分にとどまる来場者数
兵庫県尼崎市で開催中の「ひょうご楽市楽座」を8月2日、斎藤元彦知事が視察した。このイベントは大阪・関西万博のパーク&ライド(P&R)利用者をターゲットに、兵庫県内のグルメや工芸品を一堂に集めて販売・展示するもので、万博期間中の毎週土日に開かれている。
しかし、来場者数は想定を大きく下回っている。当初は1日あたり3000~5000人を見込んでいたが、県の担当者によれば実際は平均1500人前後にとどまっているという。P&Rの利用率も平均で約3割と低迷しており、主催者側にとって課題が山積している状況だ。
「正直、想定の半分以下は厳しい数字」
「万博の集客効果が十分に波及していないのでは」
「もっとSNSやメディアでPRしないと」
「イベントの知名度がまだまだ低い」
「夏場の炎天下で来場者が少ないのは当然かも」
「空飛ぶクルマ」デモフライトで注目集め
この日、斎藤知事が会場を訪れたのは「空飛ぶクルマ」のデモフライトに合わせたものだった。飛行距離約1.5km、最高高度50mで尼崎上空を2周、約5分間の自動飛行が披露され、抽選で選ばれた市民らが間近で見学した。機体は中国製で高さ約1.9m、幅5.7m、最大離陸重量620kg、最大2人まで搭乗可能という。
デモフライトは翌3日も実施され、多くの来場者の注目を集めた。「空飛ぶクルマに乗って」と声を掛ける市民の姿もあり、イベントの目玉としては一定の効果を発揮した。
斎藤知事、全ブースを巡り出店者と交流
視察後、斎藤知事は会場内のステージでスピーチ。「P&Rの利用者が伸びることが最も重要」と述べ、集客向上への意欲を示した。また「こういったイベントを仕掛け続けることが大事。楽市楽座でも毎週末イベントを行っており、しっかりPRしていきたい」と語った。
その後、知事は県の担当者の案内で全てのブースを練り歩き、「まねきのえきそば」や「かっぱサイダー」、みかんゼリーなどを購入し、出店者と直接会話を交わした。約1時間40分にわたり滞在し、写真撮影にも応じるなど終始笑顔を見せた。
「知事が自ら買って食べてくれるのはうれしい」
「こういう現場感覚を持ってくれる首長は貴重」
「ただ視察だけでなく、販路拡大の支援までつなげてほしい」
「現場の声を聞いてくれたことに感謝」
「兵庫の魅力を全国に発信してほしい」
熱心な支持者も駆けつけ、人だかりに
視察には、40~50代を中心とした斎藤知事の熱心な支持者とみられる女性たちが多く駆けつけ、知事の周囲には大きな人だかりができた。写真撮影や握手を求める姿が目立ち、会場内は賑わいを見せた。
斎藤知事は視察後、自身のXを更新。「出店者の皆様との対話を通じ、それぞれの地域資源を大切に受け継ぎながら、新たな価値を創造していく姿勢に強く共感しました」と投稿。「皆様の温かい応援こそが、兵庫県政を前進させる原動力となっています」と感謝の言葉を添えた。
課題は「知名度」と「アクセス」
「ひょうご楽市楽座」は、兵庫県の多彩な魅力を一度に味わえる場として企画されたが、集客面で苦戦している背景には、P&R利用者に限定したターゲット設定や、炎天下での開催という環境的要因があると指摘されている。県としては、知事の発信力やイベントの目玉企画を活用し、夏の終盤戦に向けて来場者数の底上げを図る必要がある。