2025-05-02 コメント投稿する ▼
兵庫県がSNS誹謗中傷に警鐘 啓発動画「その発信、ほんとに発『真』ですか?」を公開
SNS誹謗中傷に「待った」 兵庫県が啓発動画を公開
SNSでの誹謗中傷が大きな問題となる中、兵庫県が注意を呼びかけるキャンペーンを始めた。まずは動画広告をSNS上に流し、「その発信、ほんとに“発真”ですか?」というメッセージを投げかけている。
「みんな言ってる」は言い訳? 自覚なき“悪意”に警鐘
このキャンペーンの第1弾では、X(旧Twitter)に44秒の啓発動画を流している。カラフルなイラストとともに、「その発信、ほんとに発『真』ですか?」「『みんな言ってる』はただの言い訳」といったメッセージがテンポよく流れる内容だ。
担当する県人権推進室は「何気なく書き込んだ一言が、人を深く傷つけることもある。動画を通して、自分の発信が他人にどう影響するか、少しでも立ち止まって考えてもらえたら」と話す。
動画からポスターへ 今後は学校や駅でも展開
動画はゴールデンウイーク期間中、Xで配信。さらに5月以降は、県内の高校や大学、公共施設などにポスターも配布する。デザインは動画と共通で、一貫したメッセージ発信を目指す。
また、第2弾は7~8月、第3弾は11~12月に実施予定。Xのほか、YouTubeやInstagramでも広告を流す予定で、三ノ宮駅や神姫バスの車内モニターでも動画を展開していく。
背景にある誹謗中傷の現実
兵庫県では過去にも、県政をめぐる議論の中で県議らへの誹謗中傷が相次いだ。たとえば百条委員会に関わった元県議がSNSで根拠のない噂を拡散され、県警が「まったくの事実無根」と強く否定する一幕もあった。
県では、こうした事例を重く受け止め、キャンペーンでは「知らず知らずのうちに人を傷つけていないか」「その情報、本当に正しいか」といった点に気づいてもらうことを目指している。
弁護士による相談窓口も強化
あわせて県は、SNS上の中傷などで悩む人に向けた無料の電話相談窓口も強化。従来の木曜午後に加えて、毎月第3日曜日にも相談を受け付ける体制を整えた。希望者には対面での相談も可能で、予約すれば弁護士とじっくり話ができる。
ネットの反応:「発真」っていい言葉
この取り組みに対し、ネット上でもさまざまな声が寄せられている。
「『その発信、発真ですか?』っていう言い回し、センスある。グッときた」
「“みんなが言ってる”を言い訳にしてた自分にハッとした」
「こういう地道な啓発が、一番大事。続けてほしい」
「動画見たけど、わかりやすくてすっと入ってきた」
「誹謗中傷は本当に人を追い詰める。もっと多くの人に届いてほしい」
誰でも簡単に発信できる時代だからこそ、立ち止まって考える習慣が必要だ。兵庫県の取り組みが、そのきっかけになることを期待したい。