2025-10-23 コメント: 1件 ▼
兵庫県はばタンPay子育て応援枠で個人情報漏洩、マイナンバー画像も表示
兵庫県が2025年10月23日から受付を開始したプレミアム付デジタル商品券「はばタンPay+」の子育て応援枠で、深刻な個人情報漏洩が発生しました。 県産業労働部によると、午前9時に受付を開始した直後から、申請完了後の確認画面で別の申請者の個人情報が表示されるという報告が相次ぎました。 県の説明では、通常とは異なる一定の誤操作を行った際に、第三者の個人情報が表示された可能性があるとしています。
わずか1時間半で発覚した重大トラブル
県産業労働部によると、午前9時に受付を開始した直後から、申請完了後の確認画面で別の申請者の個人情報が表示されるという報告が相次ぎました。県は午前10時半に受付を停止しましたが、この間に3866件の申請が行われていました。
漏洩した情報は、氏名、住所、生年月日、電話番号などの個人情報に加え、マイナンバーカードや運転免許証などの本人確認書類の画像データも含まれています。県は5件の漏洩事例を確認しましたが、実際の被害規模は現在も調査中です。
「朝一で申し込んだら他人の情報が出てきてびっくりした」
「マイナンバーまで見えてしまうなんて信じられない」
「子育て支援のはずが個人情報漏洩とは本末転倒だ」
「県のシステムなのにこんな初歩的ミスがあるのか」
「再開のめどが立たないって、いつまで待てばいいの」
特定の誤操作で発生か
県の説明では、通常とは異なる一定の誤操作を行った際に、第三者の個人情報が表示された可能性があるとしています。特定の操作を行った20人のうち、5件で他人の情報が表示されたことが報告されています。
今回の子育て応援枠は、対象世帯を絞り込むために初めて本人確認書類のアップロードを求めた影響で、従来とシステムが大きく異なっていました。このシステム変更が障害の一因となった可能性が指摘されています。
委託事業者への対応指示も再開めど立たず
県産業労働部の小林拓哉部長は「原因究明の上、早期復旧に努めるとともに、速やかに判明した内容を公表する」とコメントしました。県はシステムの委託事業者に原因把握と障害の解消を指示していますが、申請受付再開のめどは立っていません。
不正アクセスの可能性は低いとされていますが、セキュリティ対策が十分だったのかという疑問の声も上がっています。子育て世帯を支援するために企画された施策が、個人情報漏洩という重大な問題を引き起こしたことで、行政のデジタル化推進における安全管理体制が改めて問われています。
物価高騰対策の切り札が暗礁に
「はばタンPay+」は、兵庫県が物価高騰対策として実施してきた家計応援キャンペーンの第4弾です。子育て応援枠では1口5000円で6250円分の商品券を購入でき、1世帯あたり最大4口まで購入可能でした。18歳以下の子どもや妊娠中の方がいる世帯が対象で、約23万世帯分の販売を予定していました。
食料品のさらなる値上げなど、長期化する物価高騰の影響が特に大きい子育て世帯を応援する目的で企画された施策でしたが、開始早々のシステム障害により暗礁に乗り上げています。年末年始に向けて家計負担が増す時期だけに、早期の復旧と原因究明が求められています。