2025-05-07 コメント投稿する ▼
日本学術会議、法人化法案で「右の人は入れない?」発言が波紋 平沼議員「排除していたの?」
日本学術会議、法人化法案めぐり衆院で議論 「右の人が入れる法案」発言に波紋
日本学術会議の法人化をめぐる議論が加速している。5月7日、衆議院内閣委員会でこの法案が審議され、ある会員の発言が注目を集めた。「右の人が入れる法案を許せるか」という問題提起に、自民党の平沼正二郎衆院議員が疑問を投げかけた。
「右の人が入れる法案許せるか」発言の背景
問題の発言は、4月14日から16日にかけて東京都内で開かれた日本学術会議総会で飛び出した。文系分野のある会員が「政府にすり寄る、かなり右寄りの人たちが学術会議に入ってくるのでは」と懸念を示したという。
これに対し、自民党の平沼議員は「素直に解釈すると、右の人には入ってほしくないという意味に聞こえる」と指摘。さらに、「これまでの会員選考で、特定の政治的思想を持つ人が排除されていたのではないか」と疑念を示した。平沼議員は、学術会議が本来中立であるべき学問の場で、特定の思想に偏っていた可能性を示唆した。
政府の対応と学術会議の懸念
内閣府の笹川武官房審議官は、この発言に対し「異なる考えを持つ者も排除されず、幅広い選考が行われることが今回の法案の目的」と説明。会員選考の透明性を確保するため、実質的な選考過程を2回に分け、公開する仕組みを導入することも強調した。
しかし、日本学術会議側は政府の説明に懸念を示している。光石衛会長は、3月7日に発表した談話で「学術会議の自主性と独立性を損なう可能性がある」と警戒感を示しており、会員選考のあり方に不安を抱いている。
ネット上の反応:学問の自由をめぐる議論
この議論はSNS上でも大きな反響を呼んだ。学問の自由や政治的中立性をめぐり、様々な意見が交わされている。
「学術会議って特定の思想で固まっていたの? それは問題だと思う。」
「右とか左とか関係なく、学問は自由であるべきだよね。」
「政府が干渉しすぎると、本来の研究の自由が失われるんじゃない?」
「会員選考の透明性をどう確保するかが重要だ。」
「今回の法案で逆に学術会議の信頼性が揺らぎそう。」
* 日本学術会議の法人化法案が衆院内閣委員会で審議された。
* 学術会議の一部会員が「右の人が入れる法案」を懸念し波紋。
* 自民党の平沼議員は「特定の思想が排除されていたのでは」と指摘。
* 政府は「選考過程の透明性を確保する」と説明。
* 学術会議側は独立性に懸念を示している。
今回の議論は、学術会議の独立性と政府の関与をどう調整するか、改めて問われることになった。法案審議の行方に注目が集まっている。