2025-11-17 コメント: 1件 ▼
沖縄県南城市長セクハラ問題、議会解散を経て古謝景春氏が辞職表明
沖縄県南城市の古謝景春市長が辞職を申し出る書面を提出し、2025年11月17日中に辞職となる見通しが明らかになりました。 問題がさらに深刻化したのは、2025年8月に被害者職員に対する古謝市長の口止め工作音声が公表されたことです。 不信任決議可決を受けた古謝市長は、10月16日に市議会を解散しました。
セクハラ疑惑の南城市長が辞職表明
古謝景春氏、2度目の不信任決議可決前に退職意向示す
沖縄県南城市の古謝景春市長が辞職を申し出る書面を提出し、2025年11月17日中に辞職となる見通しが明らかになりました。市職員に対するセクハラ問題を巡り長期間にわたって混乱が続いていた南城市政は、ついに終止符を迎えることになります。
セクハラ疑惑の長期化が招いた政治的混乱
古謝景春氏のセクハラ問題は、2023年12月に市長専属運転手への性的ハラスメント疑惑が報道されたことに端を発しました。その後、複数の職員から同様の被害が訴えられ、市議会の特別委員会が実施したアンケートでは9件の具体的なハラスメント被害が明らかになっています。
2025年5月には、市が設置した第三者委員会が調査報告書を公表し、「女性職員へのキスや太ももを触るなどの行為があった」と認定しました。第三者委員会は「強制わいせつ罪、不同意わいせつ罪にも該当しうる極めて重大かつ深刻な非違行為」と断じ、古謝市長に対して辞職を提言していました。
「市長のセクハラなんて信じられない。こんな人がトップでいいのか」
「被害者の職員さんが気の毒すぎる。なぜ加害者の方が守られるのか」
「議会も与党も情けない。もっと早く行動できなかったのか」
「南城市の恥だ。観光地としてのイメージも悪くなる」
「辞職は当然。むしろ遅すぎた判断」
口止め工作発覚で与党も離反
問題がさらに深刻化したのは、2025年8月に被害者職員に対する古謝市長の口止め工作音声が公表されたことです。音声には古謝市長が「ハグはやったさあね」と自ら行為を認めながら、「あんたが言ってなかったら、僕はずっと否定するからさ」と威圧的に口止めを迫る様子が記録されていました。
この音声公表を受け、これまで古謝市長を支えてきた与党市議の一部が初めて態度を転換し、2025年9月26日の市議会で4度目となる不信任決議案が可決されました。採決では賛成15人、反対3人となり、可決要件である出席議員の4分の3以上の賛成を満たしました。
議会解散も市長派は惨敗
不信任決議可決を受けた古謝市長は、10月16日に市議会を解散しました。古謝氏は当時「辞職すると、否定してきた事案も事実として認めることになる」と述べ、辞職を頑なに拒み続けてきました。
しかし、11月9日に投開票された南城市議選では、定数20に対して25人が立候補する中、市長派候補4人のうち当選したのは2人のみという惨敗を喫しました。一方、古謝市長への不信任に賛成する候補者18人が当選し、17日に予定されていた新議会での不信任決議案可決は確実な情勢となっていました。
市民への影響と今後の展開
古謝市長の辞職により、公職選挙法の規定に基づき50日以内に南城市長選挙が実施されることになります。17日の辞職となれば、2026年1月6日までに市長選が行われる予定です。年末年始の時期と重なる可能性もあり、選挙日程の調整が課題となります。
古謝氏は月額88万円の給与や冬のボーナス、退職金について、在職日数に応じて支払われるとのことです。また、古謝氏は今回の辞職後も市長選への立候補に意欲を示していると報じられており、出直し選挙でも混乱が続く可能性があります。
一方、セクハラ被害を訴えた女性職員は口止め工作などの圧力により休職に追い込まれており、被害者への適切なケアと職場環境の改善が急務となっています。南城市政は新しいリーダーシップの下で、信頼回復に向けた取り組みが求められています。