2025-10-21 コメント投稿する ▼
茂木敏充外相が初登庁、トランプ訪日控え「視野広い外交展開」と決意表明
茂木氏は今月下旬のトランプ米大統領の訪日やマレーシアでの東南アジア諸国連合関連会議、韓国でのアジア太平洋経済協力会議を念頭に「重要な外交日程がめじろ押しだ。 茂木氏が強調した「スピード感を持って仕事を進めたい」との言葉は、就任直後から重要外交日程が続く現状を反映しています。
2025年10月21日夜、高市早苗内閣で外務大臣に就任した茂木敏充氏が、首相官邸での初閣議を終えた後、外務省に初登庁しました。茂木氏は記者団に対し「力強く視野の広い外交をモットーに、積極的な外交を展開したい」と強い決意を表明し、新政権下での外交姿勢を明らかにしました。
重要外交日程がめじろ押し
茂木氏は今月下旬のトランプ米大統領の訪日やマレーシアでの東南アジア諸国連合関連会議、韓国でのアジア太平洋経済協力会議を念頭に「重要な外交日程がめじろ押しだ。スピード感を持って仕事を進めたい」と強調しました。
トランプ大統領は10月27日から29日の日程で日本を訪問する予定で、第2次政権では初の来日となります。日米首脳会談は28日に行われる見通しで、高市首相にとって就任直後の重要な外交の場となります。トランプ氏は20日、ホワイトハウスで記者団に「マレーシアに訪れる。日本にも行くつもりだ」と表明しており、訪日への意欲を示しています。
「茂木外相なら期待できる」
「トランプ対応は茂木氏が適任だ」
「外交日程が立て込んでいて大変そう」
「力強い外交を期待したい」
「高市・茂木コンビで日米関係を強化してほしい」
トランプから「手ごわい交渉人」と評価
茂木氏は1955年生まれの69歳で、東京大学経済学部卒業後、米ハーバード大学大学院で公共政策を学びました。丸紅、読売新聞政治部記者、マッキンゼー社コンサルタントを経て、1993年の衆院選で政界入りしました。
ハーバード大学留学時に交渉の授業で使った副読本が愛読書で、交渉の極意は「勝ちすぎないこと」と心得ています。過去の日米貿易交渉では、トランプ大統領から「手ごわい交渉人」と呼ばれるなど、その手腕が高く評価されてきました。
茂木氏は金融・行革担当相、経済産業相、党政調会長、経済財政政策担当相、外務相、党幹事長など、自民党の要職や閣僚を歴任してきた実力者です。2019年から2021年にかけて外務大臣を務めた経験もあり、外交の実務に精通しています。
ASEAN関連会議とAPEC首脳会議
10月下旬にはマレーシアで第47回ASEAN首脳会談が開催される予定です。ASEAN関連会議には日本や米国、中国などが参加し、地域の経済協力や安全保障について議論します。
続く10月31日と11月1日には、韓国の慶州でアジア太平洋経済協力会議首脳会議が開催されます。韓国がAPEC首脳会議を主催するのは2005年以来2回目となります。米国のトランプ大統領や中国の習近平国家主席らが一堂に会する見通しで、米中首脳会談の実現も期待されています。
高市新政権の外交課題
高市首相は憲政史上初の女性首相として、就任直後から厳しい外交スケジュールをこなす必要があります。トランプ大統領は高市氏の自民党総裁選勝利に対して「非常に尊敬される人物で、知恵と強さを備えている」と評価しており、両首脳の良好な関係構築の基盤が整いつつあります。
茂木氏は今年に入ってユーチューブ番組を立ち上げ、実業家との対談を通じて情報発信を強めています。家庭菜園にいそしみ、世界のワインに詳しいという一面も持っています。
高市内閣の布陣
高市内閣では、茂木氏が閣僚の席次でナンバー2と位置づけられました。首相官邸の応接室では、首相の左隣に茂木外相、右隣にナンバー3の林芳正総務相が座る配置となっています。
茂木氏の外相起用は、日米貿易交渉の大枠合意に導いた手腕が評価されたものです。高市首相は「とにかく今、安定した政治が大事だ」と指摘しており、茂木氏の経験と実力を活かして外交面での政権運営を安定させる狙いがあります。
スピード感を持った外交推進
茂木氏が強調した「スピード感を持って仕事を進めたい」との言葉は、就任直後から重要外交日程が続く現状を反映しています。トランプ訪日、ASEAN関連会議、APEC首脳会議と、10月下旬から11月初旬にかけて外交日程が集中する中、茂木氏の外交手腕が試される場面が続きます。
政策通として知られる茂木氏は、官僚に求めるレベルが高く、緻密な準備と確かな分析に基づいた外交を展開することで知られています。高市首相の外交方針を具現化し、日米同盟の強化や地域外交の推進に取り組むことが期待されています。