2025-05-09 コメント投稿する ▼
証券口座乗っ取り被害急増 金融庁が業界団体と連携、セキュリティ強化へ
証券口座乗っ取り被害が急増、金融庁が対策強化へ
2025年に入り、証券口座の不正アクセスによる被害が急増している。金融庁によると、1月から4月までの4か月間で確認された不正な取引の件数は3505件に上る。これを受け、加藤金融担当大臣は9日の閣議後の記者会見で、業界団体と連携し、被害拡大を防ぐための対策を進めていく考えを示した。また、大手証券会社10社が被害状況に応じて顧客に補償を行う方針を決定しており、金融庁はこれを一定の評価とし、今後の対応を注視する姿勢を示している。
被害の実態と手口
不正アクセスの手口は、フィッシング詐欺やマルウェアによるID・パスワードの窃取が中心とされる。攻撃者は、盗んだ情報を用いて証券口座にログインし、本人になりすまして株式などの売買を行う。被害者は、取引完了後に通知を受けて初めて不正を知るケースが多い。特に、二要素認証を導入していない口座が狙われやすいとされ、セキュリティ対策の強化が急務となっている。
金融庁と業界団体の対応
加藤大臣は、証券会社に対し、顧客へのセキュリティ対策の強化と丁寧な対応を求めるとともに、業界団体と連携して被害拡大を防ぐ方針を示した。具体的な対策としては、二要素認証の導入促進や、不審なログイン試行の監視強化、顧客への注意喚起の徹底などが挙げられている。また、金融庁は、証券会社の対応状況を継続的に確認し、必要に応じて指導を行う考えを示している。
大手証券会社の補償方針
5月には、大手証券会社10社が、被害状況に応じて顧客に補償を行う方針を決定した。これについて、加藤大臣は「顧客の立場に沿った丁寧な対応の一環として一定の評価ができる」と述べ、金融庁として今後、証券会社の対応を確認していく考えを示した。
ネットユーザーの反応
証券口座の乗っ取り被害に対し、SNS上では様々な意見が寄せられている。
「証券口座の乗っ取りなんて怖すぎる。二要素認証、今すぐ設定しよう。」
「被害者に補償するのは当然。でも、根本的な対策を早急に講じてほしい。」
「フィッシング詐欺の手口が巧妙化している。もっと啓発活動を強化すべき。」
「証券会社のセキュリティ対策が甘すぎる。金融庁はもっと厳しく指導してほしい。」
「自分の資産は自分で守るしかない。定期的に口座のチェックをしよう。」
今後、金融庁と証券業界が連携し、セキュリティ対策の強化と被害者への適切な対応を進めることが求められる。また、利用者自身も、二要素認証の導入やフィッシング詐欺への警戒など、自衛策を講じることが重要である。