2025-07-31 コメント投稿する ▼
都議会に初の風穴 無所属さとうさおり都議が代表者会議に初出席「誰にも話すな」の異常性とは
都議会に風穴?無所属・さとうさおり都議が“史上初”の代表者会議出席
東京都議会の閉鎖的な慣習に一石を投じる動きがあった。無所属のさとうさおり都議(千代田区選出)が、かつては“聖域”とされてきた代表者会議にオブザーバーとして出席したと自身のX(旧Twitter)で報告し、注目を集めている。
都議会歴代史上初!代表者会議に無所属議員がオブザーバーとして出席してきました!
さとう氏はこれまで、無所属議員が都政の重要な意思決定に関わる場から排除されてきたとし、透明性や議会の民主性の観点から問題を提起してきた。今回の“初出席”は、そうした声が都議会の運営を少しだけ動かした象徴的な出来事と言える。
「話すな」と言われた会議内容 都議会の“伏魔殿”体質とは
さとう氏はさらに、出席した代表者会議での内容について、
なんと『誰にも話してはいけない』とのこと。驚きました。ほぼ真夏の怖い話。さすが伏魔殿
と発言。議会の意思決定過程が極めて閉鎖的である現実に驚きを隠さなかった。都民にとっては関心の高い議会内の議論が「非公開」「口外禁止」という状態で扱われていることに、疑問を感じた市民も少なくないだろう。
無所属ゆえの“制度的排除” 改革訴え続けた議員の粘り
千代田区唯一の都議として無所属で当選したさとう氏は、都議会の予算審議や重要協議の場に「所属政党がない」という理由で関与できない状況に何度も異議を唱えてきた。彼女は一人会派として、議会の“盲点”を突くように精力的に情報を発信し、「見えない壁」を少しずつ崩してきた。
この代表者会議出席も、さとう氏の地道な働きかけと、都民から寄せられた「なぜ無所属ではダメなのか?」という声が後押しした結果だ。
都議会の今後に求められるのは“開かれた運営”
今回の件は、都議会の制度や慣習が、市民に対してどこまで説明責任を果たしているのかを問い直す機会となった。議事録の非公開や議論の口外禁止といった体質は、民主主義の基本原則に照らしても再考が必要だ。
さとう氏のような“異色”の存在が加わることで、議会がより透明で多様な意見を取り込む方向に進むかどうか、今後の都政の在り方を占う一つの試金石になる。
無所属都議として初めて代表者会議に参加したさとうさおり氏は、「都民の声で勝ち取った権利」と表現した。この発言の背景には、政党所属でなければ発言権すら得られない都議会の不条理な現実がある。
「ほぼ真夏の怖い話」と自ら皮肉を込めた一言は、都政が抱える“見えない権力構造”を浮き彫りにしている。都民の税金で運営される議会である以上、今こそ情報公開と制度改革が求められている。