2025-05-07 コメント投稿する ▼
「貧乏人は麦を食え」発言に農水相が答えられず、国会質疑で議論再燃:池田勇人発言の歴史と現在の教訓
「貧乏人は麦を食え」発言をめぐる論争再燃
7日の衆議院予算委員会で、れいわ新選組の櫛渕万里共同代表が江藤拓農水相に対し、「『貧乏人は麦を食え』と言ったのは誰か」と質問したが、江藤氏は「不勉強で知識がない」と答えられなかった。このやり取りが議場をざわつかせ、ネット上でも大きな話題となった。
この言葉は、1950年(昭和25年)の参議院予算委員会で池田勇人大蔵大臣(後の首相)が「所得に応じて、所得の少ない人は麦を多く食べ、所得の多い人は米を食べるという経済原則を実現したい」と述べた発言に由来する。翌日の新聞が「貧乏人は麦を食え」と大きく報じ、池田氏は国民から激しい批判を浴びた。このエピソードは日本の政治史の中でもよく知られており、多くの政治家が記憶している。
櫛渕氏は「食べられない国民を救うのではなく、経済原理を優先した」と池田氏を批判。さらに、現代においても米価や麦価が高騰し、同じ問題が繰り返されていると指摘。江藤氏に対して「歴史から学ぶべき」と強調した。
クイズ形式の質問に賛否
櫛渕氏の質問スタイルは「クイズ形式」とも言われ、国会質疑の場でのこの手法に対する賛否が再び浮上。批判的な意見としては「本質的な政策議論から逸れてしまう」との声もあるが、一方で「政治家の教養を問うのは当然」との擁護も見られる。
ネット上の反応
SNS上では、このやり取りに対し様々な意見が寄せられている。
「政治家全員が池田勇人の発言を知っている必要はないが、江藤拓農水相が知らなかったのは驚き」
「国会でクイズ形式の質問ってどうなんだろう。議論が浅くなる気がする」
「池田勇人の発言は、当時の経済状況を考慮したもの。現代とは違う」
「歴史を知らない政治家が国民の生活を守れるのか?」
「SNSでは知識のある人もいれば、感情的な反応もあって議論が盛り上がっている」
* 江藤拓農水相が「貧乏人は麦を食え」の発言者を答えられなかったことで議論に。
* 発言の由来は1950年、池田勇人大蔵大臣によるもので、報道で批判を浴びた。
* クイズ形式の質問が国会で適切かどうか、議論が再燃。
* SNS上では賛否両論が飛び交い、政治家の教養や国会での質疑方法が注目された。
今回の一件は、政治家が歴史的な発言やその背景を理解し、現代に応じた対応を示すべきとの指摘を再確認させる出来事となった。