2025-05-11 コメント投稿する ▼
コメ価格17週連続で上昇、備蓄米放出も効果薄|福岡で「格安米」販売も価格高騰止まらず
コメ価格、17週連続で上昇 備蓄米放出も効果薄
主食であるコメの価格上昇が止まらない。農林水産省の発表によると、5月に全国のスーパーで販売されたコメの平均価格は5キロあたり4,233円に達し、17週連続で値上がりを続けている。昨年同時期と比べると、その価格は2倍以上。消費者にとって大きな負担となっている。
政府は3月から備蓄米を市場に放出し、約21万トンを供給。しかし、その効果は思わしくなく、価格上昇に歯止めがかかっていない。江藤拓農林水産相は「備蓄米は国民の財産だが、その放出が期待通りの結果をもたらしていないことは申し訳ない」と述べ、流通の改善に向けた取り組みが必要とした。
価格高騰の背景:複数の要因が影響
コメ価格の高騰には、いくつかの要因が絡んでいる。
* 2023年の猛暑で不作が発生。高温障害により収穫量が減少し、供給不足が深刻化。
* 生産コストの上昇。肥料や燃料、人件費の値上がりが農家の負担を増やし、生産を抑える動きが広がった。
* 流通構造の混乱。農協を経由しない直接取引が増え、安定供給に支障をきたした。
* 一部の業者による投機的な買い占めや売り惜しみも、価格上昇を加速させている。
福岡の輸入食品店、格安米販売も値上がりの波
福岡市博多区にある輸入食品店では、外国人客を中心に「格安のコメ」を販売している。10キロ6,400円(5キロ換算で3,200円)という価格は、他のコメに比べて割安だが、その在庫も限られている。担当者は「次回の入荷分はさらに300円から400円高くなる見込み」と苦しい状況を明かした。
この店では、コメの流通ルートを模索しながら安価な米を確保してきたが、値上がりの波は止められそうにないという。
政府の対応と今後の見通し
石破茂首相は、自民党の小野寺五典政調会長と会談し、コメの価格高騰問題を早急に対処するよう指示。備蓄米の追加放出や流通の見直しが検討されているが、現時点では具体的な成果は見えていない。
専門家は「価格の安定には時間がかかる」と指摘しており、短期的な対策に加え、生産体制の強化や流通改革が必要だと強調している。
ネットユーザーの反応
「コメの価格、もう手が届かない…」
「備蓄米を出しても効果がないのはなぜ?」
「農家はコスト上昇で苦しい、消費者も高くて困る」
「安いコメ探すのに必死になってしまう」
「政府はもっと早く対応すべきだった」
コメの価格高騰は、消費者の生活に直結する問題だ。政府はより実効性のある対策を打ち出し、安定供給を目指す必要がある。