2025-05-01 コメント: 1件 ▼
萩生田光一氏、小林鷹之氏を『保守本流』と高評価 次期総裁選へ布石か
萩生田氏、小林氏を「紛れもない保守」と評価
自民党の萩生田光一・元政調会長が、月刊誌「正論」5月号の対談企画で小林鷹之・元経済安全保障担当相を「紛れもない保守政治家だ」と高く評価した。昨年秋の総裁選に初出馬した小林氏について、萩生田氏は「一度立った志は持ち続けるべき」とエールを送り、両氏の連携に注目が集まっている。
次も挑戦すると明言 小林氏の総裁選への意欲
対談では、小林氏自身も次回の総裁選への意欲を隠さず、「今も問われれば『次も挑戦する』と答える」と明言。総裁選に臨むにあたり、「どんなリーダーを選ぶべきかは、その時々の状況で変わる」と語る萩生田氏は、小林氏に「準備を怠らないことが大事」とアドバイスを送った。
小林氏は2023年の総裁選で初出馬。得票は限られたものの、次世代の保守を担う政治家として党内外で注目を集めた。今では「ポスト石破」の有力候補とも目される存在となっている。
「保守」の再定義と2人の共鳴
萩生田氏は、かつての安倍派を構成していた一人として、保守政治の再建に強い思いを抱く人物だ。一方、小林氏は若手ながらも経済安全保障や技術立国を軸に、保守政治のアップデートを目指している。今回の対談では、そうした保守の在り方をめぐる問題意識で両者の意見が一致し、「理論だけでなく実務に強い保守」の必要性が語られた。
小林氏は東大法学部からハーバード大学へ進み、官僚を経て政界入りした異色の経歴の持ち主。サプライチェーンの再構築や技術流出の防止策など、国の根幹に関わるテーマに積極的に取り組んできた。
今後の連携はあるか? 保守再結集への布石
自民党内では、岸田総理のリーダーシップや政策路線に不満を抱く保守系議員の動きが水面下で続いている。今回の対談は、そうした文脈のなかで保守再結集の一つの布石とも見られており、萩生田氏と小林氏の接近が今後どのように展開していくか、注目が高まっている。
両者ともに経済や安全保障の分野での経験が豊富で、政策面でも重なる部分が多い。とりわけ、次の政権選択の局面で、どのような「保守の旗」を掲げるかが問われる中、2人がキーパーソンとなる可能性も否定できない。
- 萩生田氏が小林氏を「紛れもない保守政治家」と高く評価。
- 小林氏は次の総裁選にも意欲、「挑戦する」と明言。
- 対談では保守政治の理念や再構築の必要性で共鳴。
- 旧安倍派と若手保守の連携が、党内再編の鍵になる可能性。