2025-05-29 コメント: 2件 ▼
沖縄県議団が西田昌司氏に抗議決議 山内末子団長「歴史の否定は絶対に許されない」
沖縄県議団が自民党に強く抗議 山内末子団長「歴史をねじ曲げる発言は許されない」
沖縄県議会の代表団が5月29日、東京・永田町の自民党本部を訪れ、幹事長の森山裕氏に対して抗議の決議文を手渡した。これは、自民党の西田昌司参院議員が、沖縄戦の慰霊施設「ひめゆりの塔」の展示内容を「歴史の書き換え」と評したことに対するものだ。
代表団を率いたのは、県議会会派「てぃーだ平和ネット」所属の山内末子団長。山内氏は「この発言は戦争体験者の尊厳を傷つけ、歴史の事実を否定するものであり、断じて容認できない」と述べ、「県民の怒りを背負って、真っ正面から抗議しに来た」と語気を強めた。
森山氏は「発言によって県民の気持ちを傷つけた点について深くお詫びする」と謝罪し、「自民党としても歴史認識に対する教育の徹底に努める」との方針を示した。
山内団長、西田氏との面会叶わず「誠意が感じられない」
抗議後、代表団は国会内の西田議員の事務所を訪問したが、本人は不在で、日程の都合により面会は実現しなかった。山内団長は「今回の上京の主な目的は直接謝罪を求めることだった。説明も謝罪もないのは、誠意が感じられない」と強く批判した。
県議団が提出した決議文では、西田議員の発言を「沖縄戦の実相を認識せず、体験者の証言を歪め、否定するものであり、歴史修正主義に通じる」と明確に指摘。発言の撤回と謝罪を正式に求めた。
ひめゆりの塔と沖縄戦の記憶 軽視許されぬ歴史の重み
「ひめゆりの塔」は、沖縄戦で動員された女学生らの悲劇を伝える象徴的な場所であり、その展示は戦争の過酷さと平和の重要性を伝える意義深いものである。展示内容を「歴史の書き換え」と断じる発言は、犠牲者の想いを踏みにじるものであり、沖縄県民の心情を逆なでするものだ。
自民党内からも「発言は不用意だった」とする声が上がっており、党としての姿勢が改めて問われている。
SNS上で広がる共感と怒りの声
西田氏の発言を巡って、SNSでは多くの反応が寄せられている。山内団長の行動には称賛の声が集まり、西田氏への厳しい意見も目立つ。
「山内さんの毅然とした態度に感動した。これぞ県民の代表だ」
「ひめゆりの塔を侮辱するような発言、許されるはずがない」
「西田議員は歴史を語る資格があるのか。沖縄戦の重みを知らなすぎる」
「謝罪もせず逃げるような態度に怒りしかない」
「自民党は党内の認識を根本から見直すべきだ」
* 沖縄県議団が西田昌司議員の発言に抗議し、森山幹事長に決議文を手渡す
* 山内末子団長(てぃーだ平和ネット)が「歴史をねじ曲げる発言は断じて許されない」と厳しく批判
* 西田議員は不在で面会叶わず、山内氏は「誠意がない」と非難