2025-06-17 コメント投稿する ▼
【立民・小川幹事長が共産応援の藤原議員に注意】“共闘頼み”に歯止め、政党の軸を守る姿勢示す
小川幹事長「選挙区調整以上の共闘は控えるべき」 党内ルールの逸脱を是正
立憲民主党の小川淳也幹事長は6月17日、東京都議選に関連して、共産党候補の応援演説を行った藤原規眞衆院議員(愛知10区)に対して「注意を行った」と明かし、党としての基本姿勢を改めて強調した。
小川氏は記者会見で、「都議選では共産党と水面下で一定の調整はあるが、あくまで候補者の重複を避ける選挙区調整にとどめておくのが基本的立場」と発言。そのうえで、「選挙区調整以上の共闘行動は慎むべきだ」と明言し、共産党と並んで候補者を応援した藤原氏の行動は、党の方針から逸脱しているとの認識をにじませた。
「小川幹事長、よくぞ釘を刺した」
「現場に任せたら無秩序になる。党の一貫性が大事」
「幹事長として最低限のけじめを示した形」
小川氏、党方針のぶれを防ぐ 共産との距離感を明確化
藤原氏は14日、共産党の小池晃書記局長と共に東京都墨田区と北区の共産候補の応援に入り、「共産と立民で当選確実に酔いしれようじゃないか」とまで発言。だが、この両選挙区には立民の公認・推薦候補はいない。現場の“隙間”を埋める行動であるとはいえ、その政治的メッセージは「立民と共産が選挙協力に踏み込んだ」と誤解されかねない内容だった。
小川氏は、こうした「現場独自の共闘」に対して明確な距離を取る姿勢を示すことで、立憲民主党が中道野党として独自路線を維持しようとしている意図を明確にした。
「立民が“共産と一緒”と見られることのリスクに小川氏は自覚的」
「共闘したい議員は勝手にやるけど、党全体に波及させてはいけない」
「曖昧な態度をとらなかったのは幹事長としての責任感」
「反自民」だけでは立て直せない 小川氏が問う“政党の軸”
小川幹事長は記者会見で、「SNSで一部が盛り上がるからといって、政党全体が引きずられるべきではない」と述べ、ネット上での短期的な反応に左右されない“軸ある政治”の必要性も訴えた。
立民は過去の選挙で、共産党との協力関係が「理念なき共闘」と批判されてきた経緯がある。今回、小川氏が党方針を明言したことで、再び同じ失敗を繰り返さない姿勢を打ち出したかたちだ。今後の野党の進路において、「選挙のための共闘か」「政党の独自性を守るか」が改めて問われている。
「小川さんが党を軌道修正してくれることに期待」
「誰かが“共産と距離を取るべき”と言わないと支持失う」
「幹事長の発信力が党の信頼を左右する段階に来ている」
野党再編の分岐点 小川幹事長の舵取りがカギに
立憲民主党は次期衆院選・参院選を見据え、「自民対抗勢力」としての信頼をどう取り戻すかが焦点となっている。その中で、小川氏が党の“共産依存”に歯止めをかけたことは、党の進路を再確認する上でも象徴的な動きだ。
藤原議員のような“現場判断”に対し、幹事長として組織統制を示す小川氏の対応が、党内に一石を投じたのは間違いない。野党内での主導権争いが続く中、立民が「中道政党」として自立した姿勢を打ち出せるかどうか、小川氏の手腕にかかっている。