2025-04-15 コメント投稿する ▼
“本物の花を咲かせる”立民・小川幹事長、再合流構想に込めた覚悟と反論
立憲民主党のルーツには、旧立憲と旧国民の合流がある。2020年の再編で一部議員が合流を見送り、エネルギーや安全保障をめぐる考え方の違いが残るまま、現在の2党に分かれた経緯がある。そうした背景を踏まえた上での再合流提案に、小川氏の“野党連携”へのこだわりがにじむ。
「お花畑」発言に皮肉で応戦
この小川氏の持論に、国民民主党の榛葉賀津也幹事長が4月4日の会見で「お花畑だ。基本理念が違っている」とバッサリ切り捨てた。小川氏は15日の会見でこれに反論。「私の頭の中がお花畑なら、立派な花を咲かせて、実をつけて、国民の口に入るような果実にしたい」と語り、皮肉と覚悟を交えた独特な言い回しで応戦した。
続けて、「本物のすごみのあるお花畑を目指したい」と力を込め、理念の違いがあるからこそ、合流の意義があるのだと説いた。
蓮舫氏への揶揄にも苦言
小川氏は、国民民主の榛葉氏が3月の記者会見で蓮舫前参院議員を揶揄するような発言をしたことにも触れた。
榛葉氏は「帰ってくるのはウルトラマンと蓮舫さんだけ。3分しか戦えないけど、立候補は自由」と語っていた。これに対し小川氏は「蓮舫さんに対して『3分しか戦えない』というのは失礼だ」と苦言。「表現はうまいが、個人攻撃に聞こえる。公党の幹事長として、もう少し配慮されたほうがいいのでは」と静かにたしなめた。
“花”ではなく“地に足の着いた改革”を
小川氏の発言からは、理想に走るだけではなく、現実的な政治的目標としての“合流”を見据えている姿勢も垣間見える。
一方で、立憲民主党内でも再合流に慎重な声は多く、党内の意見集約が進んでいないのが実情だ。そもそも、エネルギー政策や憲法観、安全保障観といった根幹部分での考え方の違いをどう埋めていくかは、依然としてハードルが高い。
今後、夏の参院選や政党支持率の動向次第では、両党の距離感が再び変わっていく可能性もある。
小川氏の“お花畑”発言が、単なる理想論にとどまらず、現実政治にどう着地していくのかが問われている。