2025-09-13 コメント: 3件 ▼
沖縄市長「エイサーは誰のものでもない」 市民団体の自衛隊出演中止要請に反論
沖縄県沖縄市で9月12日から14日まで開催されている「沖縄全島エイサーまつり」をめぐり、陸上自衛隊第15旅団エイサー隊の出演に一部市民団体が反発した問題で、同祭り実行委員長を務める花城大輔市長が13日、取材に応じた。 第15旅団エイサー隊の出演については、市民団体「止めよう辺野古新基地沖縄市民会議」が「市民感情・県民感情からして許されない」として出演中止を要請。
沖縄市長「分断を招いているのは誰か」 エイサーまつり自衛隊出演中止要請に反論
沖縄県沖縄市で9月12日から14日まで開催されている「沖縄全島エイサーまつり」をめぐり、陸上自衛隊第15旅団エイサー隊の出演に一部市民団体が反発した問題で、同祭り実行委員長を務める花城大輔市長が13日、取材に応じた。出演は正規の選考を経て決まったと説明し、「お祭りは政治を持ち込む場所ではない。『平和を』という言葉を使いながら、分断を招いているのは誰なのか」と疑問を投げかけた。
市民団体の反発とメディアの姿勢
第15旅団エイサー隊の出演については、市民団体「止めよう辺野古新基地沖縄市民会議」が「市民感情・県民感情からして許されない」として出演中止を要請。また「ガマフヤー」も「戦没者も含む先祖の霊は自衛隊のエイサーを受け入れるだろうか」と反発した。さらに、実行委員会を構成する琉球新報社は役員コメントとして「自衛隊が隊として参加することには違和感を禁じ得ない」との見解を公表していた。
「平和を願う場で対立を持ち込むのは残念」
「自衛隊がエイサーを踊ること自体に違和感はない」
「基地反対と伝統文化を同一視するのはおかしい」
「祖先を悼む場だからこそ誰でも参加できるべきだ」
「政治色を強めて分断しているのは市民団体の方では」
花城市長「エイサーは誰のものでもない」
花城市長は「エイサーはエイサーを愛する全ての人のものだ」と述べ、自衛隊の参加を肯定。「戦後80年、平和を維持できた。自衛隊もその一端を担ってきた。その隊員が『平和を守ります』という思いで踊っていたとして、反対できるだろうか」と強調した。
まつり初日の12日には「道ジュネー」と呼ばれる練り歩きが行われ、第15旅団エイサー隊がトップを切って登場。沿道の観客から大きな拍手が送られ、歓迎ムードの中で演舞が披露された。
伝統文化と政治の切り離しが課題に
エイサーは祖先供養の踊りとして沖縄の人々に根付いてきた。戦後は平和や地域振興の象徴としても発展し、現在では観光資源としても大きな役割を果たしている。だが一部の団体は政治課題と結びつけ、自衛隊参加に反対を示しており、文化と政治をどう切り離すかが課題として浮かび上がっている。
沖縄全島エイサーまつりと自衛隊参加の意義
今回の論争は、自衛隊と市民団体の対立という構図を超え、伝統文化の開放性や公共イベントの在り方を問い直している。花城市長が語った「エイサーは制限のない文化」という言葉は、文化を特定の思想や立場で縛ることへの警鐘でもある。