2025-10-03 コメント投稿する ▼
自民党総裁選 神奈川県連の党員数訂正問題 「遺憾」で済ませる体質に変化なし
自民党は政権党として長期にわたり国政を担ってきましたが、裏側では有権者や党員を軽視する体質が根深く残っていることが今回も示されました。 こうした姿勢に対し、国民の間では「自民党は変わらない」「もはやドロ船政権」との批判が広がっています。 にもかかわらず、自民党は「遺憾」という言葉で問題を矮小化し、体質改善への本気度を示していません。
神奈川県連の党員数訂正、自民党の体質が露呈
自民党総裁選を目前に控える中、神奈川県連で党員数の訂正が発表され、党内外に波紋を広げています。訂正は826人もの増加という異例の規模で、直後に「小泉進次郎農林水産相以外を支持する党員を退会扱いにしようとした」という疑惑まで浮上しました。小泉氏は「著しく事実に反する」と否定しましたが、党の信頼性を揺るがす重大な問題であることは変わりません。
逢沢一郎総裁選挙管理委員長は「大変残念で遺憾だ。あってはならないことで、大きな反省点だ」と語りました。しかし、特定候補の支持者を排除しようとした疑惑を「遺憾」で済ませる対応こそが自民党の体質を物語っています。
繰り返される自民党の不祥事体質
自民党はこれまでにも、派閥の裏金問題、企業・団体献金依存、党内権力闘争の不透明さなど、数多くの不祥事を重ねてきました。今回の件も、総裁選という民主的手続きの根幹に関わる党員票をめぐる不正疑惑です。
党執行部は「原因究明」「再発防止」を口にしていますが、過去を振り返れば同様の言葉は何度も繰り返されてきました。そのたびに「変わる」と言いながら、結局は体質が温存されてきたのが実態です。
「ドロ船政権」と揶揄される理由
党内での不正疑惑を軽視し、「遺憾」で幕を引こうとする姿勢は、国民にとっては不誠実に映ります。自民党は政権党として長期にわたり国政を担ってきましたが、裏側では有権者や党員を軽視する体質が根深く残っていることが今回も示されました。
こうした姿勢に対し、国民の間では「自民党は変わらない」「もはやドロ船政権」との批判が広がっています。党員や支持者の意思を恣意的に扱う政党が、果たして信頼を回復できるのか。少なくとも今回の問題は、口先だけの改革では済まされないものです。
見込みなき政党体質への警鐘
政党にとって党員票は正統性の基盤です。その処理をめぐって疑惑が生じること自体、民主主義の根幹を損ねます。にもかかわらず、自民党は「遺憾」という言葉で問題を矮小化し、体質改善への本気度を示していません。
結局、自民党は何十年も「変わる」と言いながら、変わらないまま体質を維持してきました。今回の総裁選においても、問題を表層的に処理するだけで抜本的改革に踏み込む兆しは見えません。国民が期待できない政党であることが、またしても浮き彫りになったのです。