2026-03-25 コメント投稿する ▼
赤沢亮正経産相「野暮だ」 高市首相とトランプのハグ、石破氏との違い問われ一喝
赤沢亮正経済産業大臣は2026年3月25日の参院予算委員会で、日米首脳会談での高市早苗首相とドナルド・トランプ米大統領のハグについて「野暮だ」と一言で切り捨て、話題を集めました。石破茂前首相との比較を求めた日本維新の会の松野明美参院議員への答弁で、赤沢氏の率直な物言いが場を和ませる一幕となりました。
「作戦だったのか」と問う松野氏
日本維新の会(以下、維新)の松野明美参院議員は2026年3月25日の参院予算委員会で、まず今回の日米首脳会談を高く評価しました。「一番難しい会談になるだろうという報道があったが、本当に和やかな雰囲気になった。雰囲気は作るものだと思っており、チームジャパンとしてかなり作戦があったのではないか」と評価を述べた上で、赤沢氏に高市首相と石破氏の比較を求めました。
赤沢氏は石破茂前首相の最側近として知られています。石破氏の派閥「水月会」の中心メンバーとして長年行動をともにし、石破内閣では経済再生担当大臣として入閣しました。高市内閣でも経済産業大臣として引き続き閣僚を務めており、今回の日米首脳会談にも同席しています。石破内閣・高市内閣合わせて計3度の日米首脳会談に同席した稀有な閣僚です。
その赤沢氏は高市首相と石破氏の違いを問われると、「私が同席した3度の首脳会談は、いずれも大変な、私からすれば緊張の状態で、何か違いがあるかとか、そういう余裕があるものではない」と正直に明かしました。そして「感じたこととしては、3度とも大変良い雰囲気で会談がなされ、トランプ大統領がわが国を大切に思ってくれている、首脳間の個人的な信頼関係が構築されていることを強く感じた」と述べ、日米同盟の継続性を強調しました。
ハグは「作戦」か、それとも本物の信頼関係か
2026年3月19日(日本時間20日)、高市首相はワシントンのホワイトハウスに到着した際、玄関で出迎えたトランプ大統領とハグを交わしました。米ホワイトハウスの公式SNSに両首脳の映像が投稿され、国内外で広く注目されました。
夕食会では、高市首相が「強い日本と強いアメリカ、豊かな日本と豊かなアメリカを実現するため、私たちは最強のバディ(相棒)だ」と話す場面もありました。会談冒頭にはトランプ大統領が高市首相について「非常に人気があり、力強く、素晴らしい女性」と賞賛し、英語で話そうとした首相が詰まると「通訳がいるので日本語で話していい」と気遣いを見せました。
松野氏は「首相が車から降りてトランプ氏の胸に飛び込んでハグをしたのも、もしかしたら作戦だったのかなと感じた。作戦だったのかどうか、首相が考えたのか、ご存知であれば教えてほしい」と赤沢氏に尋ねました。
これに対して赤沢氏は「首相の考えを仔細までは知らないが、首脳同士の相性がいい、馬が合うということがあると思う」とした上で、「他人からあずかり知れない首脳同士の強い信頼関係とか相性の良さについて、ハグした時に『戦略だったか』とか、いろいろと傍から考えるのは、私からすると若干野暮だなと思う。首脳同士に任せればいいと思う」と答えました。
「赤沢さんの『野暮だ』という答え、なんか清々しくていい。久々に政治家らしい返し方を見た気がする」
「ハグが作戦かどうかって質問自体、確かに野暮だなとは思った。でも雰囲気を作れる首相は貴重だよ」
「石破さんとの比較を聞かれた赤沢さん、両方に仕えた経験があるのに答えを上手にかわしたなという印象」
「チームジャパンとして準備したのは当然として、自然なハグができる雰囲気を作れたのは首相の人柄では」
「緊張の状態で余裕がなかったと正直に言えるところが、政治家としての誠実さを感じさせる」
「全身全霊で当たった」首相を称えた赤沢答弁
赤沢氏は首脳会談に臨む高市首相の姿勢についても言及しました。「強い思いを持って、政府専用機の機内でもずっと準備に当たっていたことは私も感じていた。本当に国の将来をかけて全身全霊で当たったと感じている」と述べ、首相の覚悟を直接目にした閣僚として率直に評価しました。
今回の日米首脳会談は、最大の難題だったホルムズ海峡への艦船派遣要求について、トランプ大統領が日本に「step up(もっと役割を果たせ)」と求めつつも「日本は本当に前向きにやってくれている。NATOとは違う」と述べて日本の立場に一定の理解を示し、「外交的勝利」との見方も出ています。
外交は「雰囲気」だけでいいのか—赤沢氏答弁が示した本質
今回の質疑では、日米首脳会談が「和やかな雰囲気」だったことが繰り返し強調されました。もちろん個人的な信頼関係を築くことは重要ですが、それだけで国益が守られるわけではありません。
関税問題、ホルムズ海峡への対応、防衛費の増額要求など、日米間には今後も難しい交渉が続きます。「全身全霊で当たった」首相の努力を称えることは大切ですが、成果の中身をしっかり検証し、国民に説明する責任も同時に問われます。赤沢氏の「野暮だ」という言葉は場を和ませましたが、外交の本質は雰囲気の演出ではなく、どれだけ国民の利益を守れるかという結果にあることを、私たちは忘れてはなりません。
まとめ
- 赤沢亮正経済産業大臣は2026年3月25日の参院予算委員会で、日本維新の会の松野明美参院議員の質問に答弁した
- 高市首相と石破前首相の違いについて「そういう余裕があるものではない」と正直に回答
- 石破内閣・高市内閣合わせて3度の日米首脳会談に同席した経験を持つ
- 高市首相とトランプ大統領が2026年3月19日にホワイトハウスでハグを交わし、ホワイトハウス公式SNSでも投稿された
- ハグが作戦かどうかの質問に「野暮だ、首脳同士に任せればいい」と一言で切り捨て
- 高市首相について「政府専用機内でもずっと準備し、全身全霊で当たった」と評価
- 今回の首脳会談はホルムズ海峡問題でトランプ大統領から「NATOとは違う」との言葉を引き出し、外交的成果との見方もある
- 外交の本質は雰囲気の演出でなく、関税・防衛費・ホルムズ海峡問題など難しい交渉の結果で判断されるべき