2025-07-09 コメント投稿する ▼
医療の現場から国会へ 太田あつし候補「命を切り捨てる政治を止めたい」
病院勤務経験から訴える「命の現場」 太田あつし候補が奈良で掲げる政治の責任
現場の声を国政に 「命のための政治」を誓う太田候補
「命を守る政治を、現場から変えていく」――参議院奈良選挙区に立候補した日本共産党の太田あつし候補が、9日、奈良市内を走り回りながらこう力強く訴えた。
医療現場での勤務経験を持つ太田候補は、国の医療政策の問題点を肌で感じてきた一人だ。診療の合間に目にした患者や家族の不安、そして支える医療従事者の疲弊。そこにある現実と、国会で交わされる言葉の温度差に、やるせなさを感じてきた。
「4兆円の医療費削減、11万床の病床削減を推進している自公・維新・国民民主の政治では、助かる命も見捨てられてしまう。これは単なる予算の話ではなく、人間の尊厳の話なんです」と、太田氏は切実に語る。
その言葉は、誰かの命が「数字」に置き換えられていくことへの警告だ。地域医療の最前線で、何度も「あと少し医療が手厚ければ助かったかもしれない命」に直面してきた太田候補にとって、今の政策は黙って見過ごせない。
「現場の医者が泣きながら診療してるの、政治家は知らないんだろうな」
「医療を予算で削って、守れるものなんてあるの?」
「人減らしても病気は減らない。むしろ増えてるのに…」
「太田さんみたいな人が国会に必要」
「机上の改革じゃなくて、現場のリアルを届けてほしい」
「切り捨て」の政治にNOを 共感広がる
街頭演説では、太田候補の声に足を止める人が次第に増えていった。マイクから流れるのは、よくある政策の羅列ではない。患者の訴え、同僚医師や看護師の疲弊、夜勤明けに倒れた職員の話など、すべてが「現場のリアル」だ。
「僕は病院の中で“患者に申し訳ない”って言葉を何度も聞きました。本来なら診られる命なのに、制度がそれを許してくれない。その悔しさを知っているから、国会に行く意味があるんです」
その言葉に、若い母親が「保育士も看護師も、みんなギリギリ。もっと政治が寄り添ってほしい」と頷いていた。まさに“現場と国会の距離”を、どう埋めるかが問われている選挙である。
「命を守るのは行政の責任」 共に立つ市長・市議候補
太田候補とともに市内を回った中村あつ子市長予定候補は「困っている人に手を差し伸べる政治へ」と述べ、福祉の充実、子育て支援、医療体制の強化を主張。太田候補の「命の政治」と市政の「やさしい行政」は、同じ志で重なり合っている。
さらに、共産党の市議・予定候補たちも「命を最優先に」と訴え、地域密着の政策を次々と紹介。過疎地や高齢化地域での病院維持、保健師や訪問医療の拡充といった現実的な課題を見据えた提案が支持を集めつつある。
「命の値段」をどう考えるか 有権者の判断が問われる
「財政が厳しいから」といった一言で片づけられる命の現場。だが、太田あつし候補が訴えるのは、「命は削ってはならないインフラ」だという視点だ。高速道路や防衛費には予算を投じながら、なぜ病床は減らされるのか。その矛盾に、有権者は真剣に向き合う必要がある。
病院をひとつ潰せば、救えるはずだった命を失うかもしれない。太田候補が見てきたのは、そういう重みだ。だからこそ、彼の言葉には「政治家のセリフ」ではなく、「人としての責任」が宿っている。
太田候補は演説の最後にこう語った。
「僕は国会で、命の重みを“数字”としてではなく、“人間の人生”として扱える政治をしたい。それが、この国を少しでもましな場所にする一歩だと思うんです」
その姿勢に、共感の輪は確実に広がっている。