2025-09-02 コメント投稿する ▼
立憲・馬淵澄夫氏が新グループ「幹成会」設立 政権経験者の危機感と人材育成の狙い
馬淵澄夫氏が主導、新グループ「幹成会」設立
立憲民主党の馬淵澄夫元国土交通相は2日、階猛元総務政務官とともに新たな議員グループ「幹成会」を立ち上げた。馬淵氏は代表幹事を務め、立憲内で政権担当能力を高めるための人材育成を目的としたと強調した。会合には約10人の議員が出席し、両氏の既存グループを解消して合流。現時点で24人が参加しており、他グループとの掛け持ちも認める柔軟な体制をとっている。
馬淵氏は記者団に対し「政権を経験した議員が少なくなった。野党が与党を追い込む状況の中、人材を育成する場として結成した」と語り、自身が主導して次世代人材の育成に取り組む姿勢を鮮明にした。
「馬淵氏のリーダーシップで立憲が変わるかもしれない」
「人材育成は必要だが、減税や物価対策を早く示してほしい」
「泥舟政権に代わる軸を作るなら本気で応援する」
「勉強会で終わらず実行力を伴う改革を」
「与党批判だけでなく政策力を示せる場になれば意味がある」
政権経験者としての危機感
民主党政権で国土交通相を務めた経験を持つ馬淵氏は、政権経験者が減少する現状に強い危機感を抱いている。野党第一党として政権交代を視野に入れる以上、「幹部を育てる場が不可欠」と考え、自ら音頭を取り「幹成会」を設立した。党内の派閥争いに依存するのではなく、実務能力を磨き、政権を担える人材を育てるという狙いが込められている。
階猛氏との連携と合流
設立にあたり、これまで馬淵氏と階氏の両グループが合同で勉強会を続けてきた経緯がある。今回、それぞれのグループを解消し合流することで、より実効性のある枠組みをつくった。階氏は「党内政局を目的としていない」と強調したが、馬淵氏はあえて「研さんを積む場」と繰り返し述べ、過度な派閥化の印象を避けつつも、実質的には自らが主導する人材育成拠点に仕上げた形だ。
馬淵主導の「幹成会」が問われる役割
「幹成会」は24人規模と小さくはない。野党内での存在感を増す一方で、「派閥化」への懸念もつきまとう。馬淵氏は、与党・自民党が泥舟政権と化して総裁選や解散論に翻弄される中、野党が国民に「政権を任せられる」と思わせるだけの実力を備えることが不可欠だと見ている。
政権交代を現実のものとするには、減税や物価高対策といった生活に直結する政策を明確に示すことが必要だ。「幹成会」が単なる勉強会にとどまらず、政策力と実行力を持つ人材を輩出できるかどうかが、馬淵氏の政治生命にも直結している。
馬淵澄夫氏と幹成会が示す立憲の未来
立憲民主党が与党に代わる存在感を発揮するためには、馬淵氏が主導する「幹成会」のような取り組みが試金石となる。国民が求めているのは政局ゲームではなく、減税や生活支援といった実効性ある政策だ。泥舟政権に対抗しうる人材と政策を示せるかどうか、「幹成会」の今後の活動が立憲の未来を左右することになる。