2025-06-18 コメント投稿する ▼
維新・山田良司氏が参院岐阜の公認辞退 次期衆院選・岐阜5区での国政復帰に再挑戦へ
参院選公認取り消し、岐阜5区での国政復帰へ転進
日本維新の会は6月18日、参議院選挙・岐阜選挙区(改選数1)に公認内定していた元衆院議員・山田良司氏の公認を取り下げたと発表した。これは、立憲民主党との選挙協力により、岐阜では立民候補に一本化し、和歌山では維新候補を立てる戦略的調整に応じた結果である。
山田氏にとっては突然の“撤退”のように見えるが、維新が同日発表した内容では、山田氏は次期衆院選の「岐阜5区」支部長に正式決定。今回の判断は、より現実的かつ長期的な国政復帰を見据えた布石と言える。
「山田さん、参院より衆院のほうが仕事しそうだし応援する」
「一本化で名を引いても、ちゃんと別の道が用意されてて安心した」
地元に根差す山田氏 「国政復帰は岐阜から」の強い覚悟
山田良司氏はこれまで衆院議員として活動し、特に岐阜県内での実績と地盤が強固なことで知られる。今回の参院選公認取り下げも、本人が不本意ながらも受け入れた背景には、「本当に自分が勝てる舞台で、地元のために働きたい」という強い思いがあったとされる。
維新は今後、岐阜5区を重点選挙区に位置づけ、山田氏の勝利に向けた支援体制を本格化させる方針。公認取り下げは“後退”ではなく、“再出発”の第一歩として位置づけられている。
「潔い判断。山田さんみたいな人が国会に戻るべき」
維新の譲歩と戦略転換 「選挙協力の本質は生き残り」
山田氏の公認撤回は、表向きは「野党の候補一本化による自民党への対抗」を掲げている。しかし裏を返せば、改選数1の「一人区」で複数の野党候補が乱立すれば、自民候補が相対的に有利になるという“選挙の鉄則”を見据えた現実的な選択でもある。
和歌山では維新候補を優先し、岐阜では立憲が前に出る。この調整により、山田氏は「目先の議席より、地元で勝てる衆院選に集中する」という形を取り、維新は限られたリソースを合理的に配分した格好だ。
「一本化は悪くないけど、山田さんが出ないのはちょっと残念」
ただし、こうした候補調整が理念や政策軸によらず、「数合わせ」だけでなされるようでは、支持の拡大にはつながりにくい。山田氏のように、地方に根差し、減税や行政改革などの政策を一貫して訴え続ける候補こそが、長期的に有権者の信頼を得られる存在と言える。
「減税と現場主義」で再起を目指す 維新岐阜戦略の中核へ
山田氏はこれまでも、地方経済や生活者目線に立った政策、特に「減税」や「中小企業支援」などを訴えてきた。維新としても、今後の岐阜5区での国政奪還を視野に、インボイス制度の廃止や消費税見直しといった実効性のある政策を前面に出すことが求められる。
特に、今回の参院選で焦点となっているガソリン税の暫定税率廃止や、補助金頼みの財政運営からの脱却といったテーマに対して、山田氏のような現場感覚を持つ候補が訴える言葉には重みがある。
「国会に戻るなら、インボイス廃止もちゃんとやってくれ」
維新が参院選で岐阜を“手放した”ことは、一時の後退ではなく、岐阜5区での“本格反転攻勢”の始まりだ。山田良司氏は、次の衆院選での勝利を視野に、地元と政策を軸に着実に歩を進めている。