「山梨から政治を変える」そうだ記史が挑む市民型選挙　共闘を超えて広がる支持の輪

山梨から政治を変える覚悟

“市民と野党の共同予定候補”そうだ記史が訴える「希望の一票」
そうだ記史氏が掲げる“現場主義”の政治

7月3日公示、20日投開票の参院選を前に、山梨選挙区で注目を集めているのが、市民と野党が共同で擁立する予定候補・そうだ記史（のりふみ）氏だ。28日夕、甲府市内で行われた街頭演説では、そうだ氏本人が「山梨から政治を変える」と強く訴え、多くの聴衆が足を止めた。

“そうだ”という覚えやすい名前に加え、地元での社会活動や現場主義の実践に裏打ちされた政策提案は、単なる「野党共闘候補」という枠にとどまらない存在感を放つ。今回の選挙にあたり、共産党、立憲民主党、社民党、そして市民連合やまなしなどが支援にまわり、異例の幅広い支援体制が構築されている。

「誰かの指示で動く政治ではなく、現場の声から政策をつくる政治に変えたい」。そうだ氏が繰り返し語るこのフレーズには、長年、現場で声を聞き続けてきた者ならではの説得力がある。

「大同団結」掲げる野党支援も集結

この日の演説には、共産党の小池晃書記局長も駆けつけ、「参院でも自公政権を少数に追い込み、国民の声が通る政治を実現しよう」と呼びかけた。立憲民主党の藤原規眞衆院議員も応援に立ち、「そうださんは市民と野党が本気で作り上げた候補。ここ山梨から一石を投じよう」と力強く訴えた。

一方で、演説では「自公政権の補完勢力ではなく、本気で対決できる議員が必要」と維新や国民民主に対するけん制もあったが、そうだ氏は対決姿勢よりも「希望と参加の政治」を前面に打ち出している。

「山梨の中山間地で暮らす人たちの声が、霞が関に届いていない。だからこそ、私はその声を背負って国会に行きたい」。そうだ氏のこの訴えに、演説会場からは思わず拍手が起きた。

「共闘候補」ではなく「地域代表」へ

そうだ氏は今回の選挙にあたり、単なる「野党の票をまとめる候補」という存在で終わらせるつもりはない。共産党からの公認を受けながらも、支持の広がりは党派を超えて広がっており、「山梨を代表する候補」としての認知が高まりつつある。

政策面でも、現金給付など一時的なバラマキに頼らず、恒久的な減税、教育・医療・介護の地域格差是正、農林業支援の再構築を訴える。特に「地方切り捨てを許さない」という姿勢には、東京中心主義に不満を募らせる有権者からの共感も大きい。

支援者からは「政策がぶれない」「きれいごとではなく現場の言葉で話す」といった声が多く聞かれ、「誰に投票すればいいか分からなかったが、そうださんが出てきて決まった」と語る高齢の有権者もいた。

そうだ候補の戦いは政権交代の序章か

今回の選挙で、そうだ氏のような“共闘型候補”が全国で何人当選するかは、今後の野党勢力再編を占う指標にもなる。与党の牙城が強い山梨で、そうだ氏が議席を勝ち取れば、それは単なる地方選挙の勝利ではなく、「市民と野党が本気で政権を取るための布石」を意味する。

「政治を“諦めるもの”から“参加するもの”にしたい」と語るそうだ氏の姿勢は、いわゆる“無党派層”や“政治不信”を抱える層にも刺さっている。

「今の政治、誰がやっても同じと思ってた。でも、そうださんの演説は違った」
「共産ってだけで避けてたけど、人を見て投票すべきだと気づいた」
「『国会に行って“私たちの声”を届ける』って言葉、本気で信じた」
「与党も維新も信用できない。そうださんにしか託せない」
「こういう人がもっと早く出てきてほしかった。今なら選挙に行く意味がある」

現場で人の声を聞き、暮らしの痛みを政策に変える。そうだ記史氏の戦いは、山梨だけでなく、全国の政治に風穴を開ける可能性を秘めている。