2025-07-13 コメント投稿する ▼
【政権選択の選挙】小渕優子氏が訴える「自民党の使命」 本当に必要なのは誰の“頑張り”か?
自民党が問われる「政権担当能力」 本当に選ばれるべきは誰か
「耳障りのいい話」に未来はない?小渕優子氏の危機感
物価高・人手不足・国際情勢の混迷に対し、有権者は何を選ぶのか
本当に頑張るべきは政党ではなく、有権者の“見極め”では?
自民党の小渕優子組織運動本部長が7月13日、福島県内で行った街頭演説で「この選挙は事実上の政権選択選挙」と語りかけた。選挙戦が本格化する中、与野党ともに“政権を担う覚悟”と“責任”が問われている。しかし、問われるべきは本当に「自民党の頑張り」なのか、それとも「有権者の判断力」なのか。小渕氏の発言をもとに、改めて今の政治のあり方を考えてみたい。
政権選択の構図を強調する自民党
小渕氏は演説で「この選挙は、日本の命運を決める大事な選挙」と力を込めた。物価高、エネルギー、農業、少子高齢化、人手不足――国民生活を直撃する課題が山積する中、国際情勢も米国による関税措置など不透明感が増している。
こうした中、小渕氏は「わが国を守り抜くことができるのは自公連立政権しかない」と強調。「耳障りのいい話や、無責任な話、批判ばかり繰り返す政党に日本の未来を任せるわけにはいかない」と訴えた。
だが、有権者の間では自民党が長年政権を担いながらも課題解決に失敗し続けてきた現状への不満も強い。
「政権選択っていうけど、ずっと与党だったのに何も変わらないじゃん」
「責任あるっていうならまず今までの失敗を総括してくれ」
「耳障りがいいどころか、自民党の話はもはや耳に入らない」
「頑張れって言うなら、献金や裏金の説明責任を果たしてからにして」
「選挙の時だけ必死になるの、国民は見抜いてるよ」
こうした声は、党の掲げる「信頼回復」とは裏腹に、いまだ拭いきれない政治不信を示している。
本当に求められるのは「能力」か「誠実さ」か
小渕氏は「政策を実現する能力が問われている」と語った。しかし、肝心の“実現された政策”の中身を見れば、国民の懐は一向に温まらない。物価は上がり、実質賃金は下がり、生活のゆとりは薄れている。
一方で、政府はバラマキ型の給付金政策を続けているが、それは一時的な対症療法にすぎない。本来であれば、恒常的な可処分所得の改善――すなわち「減税」こそが必要だ。
企業献金や派閥の裏金問題も放置されたまま。有権者にとって、政策実行力以上に「誠実さ」「信頼性」こそが重要な基準になっている。
「もっと頑張らなければ」ではなく「今すぐ変わらなければ」
演説の最後、小渕氏は「自民党がもっと頑張らなければならない。皆さんの力を貸してほしい」と呼びかけた。だが、有権者はその言葉にどこまで真実味を感じているだろうか。
ここ数年で繰り返されたスキャンダル、説明責任の欠如、そして選挙のたびに繰り返される“努力アピール”。肝心なのは「頑張る姿勢」ではなく「変わる覚悟」だ。
与党が本気で信頼を取り戻したいなら、まず身を切る改革、企業・団体献金の全面禁止、減税による家計支援、インボイス制度の撤廃など、国民目線の改革を実行すべきである。
一方で、野党側にも「批判だけ」に終わらず、現実的かつ実行可能な政策を掲げる責任がある。今こそ、与野党ともに“口先ではなく行動で示す”ときなのではないか。
政権を選ぶのは国民 だが政治を変えるのもまた国民
選挙は、政党の言葉を鵜呑みにする場ではない。政策の本気度、誠実さ、そして「未来を託すに足るかどうか」を見極める場だ。
与党も野党も、国民を信じてくれというなら、まず国民の信を得られる政治姿勢を見せるべきだ。小渕氏の「政権選択」という言葉を真正面から受け止めるならば、今こそ国民一人ひとりが、真剣に政治と向き合うタイミングかもしれない。