2025-05-08 コメント投稿する ▼
自民・小渕優子氏、西田議員「ひめゆり」発言に苦言 沖縄県民の心傷つけたと指摘
自民・小渕氏、西田議員の「ひめゆり」発言に苦言
自民党沖縄振興調査会の小渕優子会長は8日、同調査会の会合で、西田昌司参院議員が「ひめゆりの塔」の展示内容について「歴史の書き換え」と批判した発言に対し、「沖縄県民の心を傷つけてしまった事実は変えられない。大変残念な発言だ」と厳しく指摘した。
小渕氏は、沖縄の歴史や県民の感情に対する配慮を欠いた発言であるとして、党内からも自制を求める姿勢を強調した。西田議員の発言は5月3日、那覇市での憲法記念日シンポジウムで行われたもので、「ひめゆりの塔」の展示内容を「ひどい」「歴史の書き換えだ」と非難したものだった。
自民党沖縄県連、党本部に抗議へ
西田議員の発言を受け、自民党沖縄県連は7日、党本部に正式に抗議する方針を決定。座波一幹事長は「県連が共催という責任もあるため、県民感情を逆なでするような発言は問題だと伝える」とコメントした。県連はまた、県議会での抗議決議案の作成にも取り組む構えを見せている。
ひめゆり平和祈念資料館、「歴史の書き換え」発言に反論
西田議員の発言に対し、ひめゆり平和祈念資料館の普天間朝佳館長は「そのような展示は過去も現在も存在しない」と強調し、「非常に疑問」と述べた。同館は沖縄戦で犠牲となった学徒隊の生徒らを慰霊する施設で、展示内容は事実に基づき、戦争の悲劇を伝えるものだと説明している。
ネット上の反応
西田議員の発言はネット上でも波紋を広げ、以下のようなコメントが寄せられている。
「歴史を直視しない発言は、戦争の悲劇を風化させるだけだ」
「ひめゆりの塔は、沖縄戦の実態を伝える大切な場所。政治的な発言で汚さないでほしい」
「自民党内からも批判が出るのは当然。党としての姿勢が問われる」
「沖縄県民の心情を無視した発言は許されない」
「歴史認識の違いはあっても、事実を歪めることは許されない」
一方、西田議員は「発言は切り取られて報道された」とし、発言の撤回は拒否している。
今回の一連の騒動は、政治家の歴史認識や発言の影響力が改めて問われる事態となっている。