2025-08-23 コメント投稿する ▼
青年局、台湾・ベトナムを訪問 青年交流が地域安定と外交強化の要に
青年局の台湾・ベトナム訪問が示す交流の意義
自民党(自由民主党)青年局は8月17日から23日まで海外研修を行い、中曽根康隆衆院議員を団長とする約60人が台湾とベトナムを訪問した。台湾とは昭和42年以来の交流の歴史があり、ベトナムとは平成25年以降に相互訪問を重ねてきた。今回の訪問では、官民を超えた幅広い対話を通じ、国際社会における日本の立場を強化し、地域の安定と繁栄に寄与することを確認した。
訪問団は台湾の頼清徳総統と会談し、日台関係のさらなる発展を誓った。また、花蓮地震の義援金活動への謝意が表明され、互いの絆が深まった。ベトナムでは国家主席や国会議長らとの会談を通じ、青年世代による関係強化が今後の両国関係を支えるとの認識を共有した。こうした交流は単なる儀礼にとどまらず、日本外交の将来を担う人材育成の一環とも位置づけられている。
「青年同士の交流が国の未来を決める」
「日台関係がかつてないほど強いと感じる」
「ベトナムとの絆が地域の平和に直結する」
「若い世代が前面に出ることに意義がある」
「外交を政治家だけでなく市民レベルでも広げるべきだ」
日台連携の深化と地域安定への寄与
8月18日に訪問団は台湾総統府を訪れ、頼清徳総統と面会した。頼総統は「急速に変化する世界情勢への対応には日台の連携強化が必要」と強調し、中曽根局長は「史上最良の関係にある今こそ一層の協力を深める」と応じた。両者の発言からは、経済・安全保障・人的交流といった多角的な連携が今後さらに進むことがうかがえる。
また、参加した地方議員や学生らとの意見交換は予定時間を超えて行われ、若い世代による率直な対話が外交の現場に反映された点は注目に値する。外交と市民社会の接点を広げることは、台湾有事や東アジアの安全保障環境の変化を見据える上で不可欠とされる。
日越関係における青年世代の役割
訪問団は8月20日からベトナムを訪れ、ルオン・クオン国家主席やチャン・タイン・マン国会議長らと会談した。中曽根局長は「日越青年の協力で関係を強化したい」と訴え、クオン主席は「地域平和への貢献になる」と応じた。経済成長著しいベトナムは日本にとって重要なパートナーであり、人的交流や人材育成が経済連携の基盤を形作る。
ベトナムは若年人口が多く、日本企業の進出も活発だ。日本の青年世代が現地での交流を通じて文化や社会を理解することは、将来の協力関係を安定させる意味で大きい。国会議長らとの会談も、単なる外交儀礼ではなく、実務的な協力の下地づくりに直結するものとみられる。
青年交流が支える日本の国際的立場
今回の台湾・ベトナム訪問は、青年局という政党組織の枠を超え、日本の国際戦略に直結する意義を持つ。中国との関係が揺れる中で、台湾との連携強化は日本の安全保障政策に不可欠であり、ベトナムとの交流はインド太平洋戦略の一環でもある。
青年世代が前面に立つことで、未来志向の外交が強調され、地域安定のためのネットワークが広がる。石破茂政権としても、こうした草の根的交流を支える仕組みを強化することが、外交の実効性を高めることにつながるだろう。