2025-06-01 コメント投稿する ▼
鈴木憲和氏が備蓄米政策に苦言も「現実離れ」の声 副大臣発言に疑問相次ぐ
鈴木副大臣が備蓄米放出に苦言 “現実味に欠けた主張”と波紋広がる
自民党の鈴木憲和復興副大臣(衆院山形2区)が、政府による備蓄米の放出政策に疑問を呈した発言が波紋を広げている。1日に行われた自民党山形県連の会合で、「全国民に平等に米が行き渡る物価高対策をするのが本来あるべき姿だ」と述べ、政府の判断を批判する姿勢を明らかにした。
「備蓄米より現金給付を」と主張 現実性に疑問の声
鈴木氏は、「コメは売り場にある。ただし消費者が求める価格ではないのが問題だ」と指摘し、対策としてはコメ券の配布や現金給付などの直接支援が望ましいと主張した。しかし、物価高の根本的な是正策を提示することなく、ばらまき的な手法を例示したことには、「副大臣としての責任ある提案とは言いがたい」との指摘もある。
農相は「適切に判断」と反論 党内からも批判
こうした鈴木氏の発言に対し、農林水産省の小泉進次郎大臣は「閣内の裁量の範囲で対応した。政策判断として正当」と反論。さらに、元農相の野村哲郎氏も「備蓄米の取り扱いは党の了承を経るべきだというが、それ自体が旧態依然の考え方」と述べ、逆に鈴木氏側のスタンスに疑義を呈している。
米価高騰への対応は喫緊の課題 消費者と農業の両立が焦点
現在、消費者が感じるコメ価格の高騰は深刻だ。特に沖縄や離島地域では5kgあたり6000円超という声もあり、政府が市場に備蓄米を供給することで一定の緩和効果が期待されている。しかし鈴木氏のように「コメはあるが安くない」と言い放つ態度には、「価格を下げるための施策を否定するばかりで、代案が伴っていない」との批判も強い。
「“米はある”って言うけど、現実見えてる?6000円の米は普通じゃない」
「現金配って解決?それって一時しのぎでしょう」
「そもそも副大臣が政府方針に公然と異を唱えるのってどうなの」
「農業支援と消費者支援を分断してどうする」
「現場の声を聞かずに“政策に疑問”って無責任すぎ」
鈴木副大臣の発言は、党内の議論を活性化させた点では評価できるものの、政策形成に必要な実効性や持続可能性を欠いていると受け止められている。今求められるのは、農家を守りつつ、消費者の生活を支える現実的な解決策だ。いたずらに政策を批判するだけでは、国民の信頼を得ることは難しいだろう。