新米「不良在庫」で神明藤尾益雄社長が国に泣きつき、米店は冷笑「恥ずかしくないのか」

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新米「不良在庫」で神明藤尾益雄社長が国に泣きつき、米店は冷笑「恥ずかしくないのか」

高値で仕入れた2024年産新米を抱えて困窮した卸売業者が「国に買い取ってもらうしかない」と訴える一方、昨年在庫不足で苦しんだ米店からは「恥ずかしくないのか」との冷ややかな声が上がっている。 「実際は、卸売り大手は米の在庫を持っていたのです」と小島さんは憤る。 令和6年産米は現在5キロ4500〜5000円で販売されているが、昨年の仕入れ値は60キロ2万2000円程度だった。

新米が「不良在庫」となる皮肉な事態 卸売業者の泣きつく姿に米店は冷笑


昨年夏の記録的なコメ不足から一転、今度は新米が売れずに「不良在庫」と化している。高値で仕入れた2024年産新米を抱えて困窮した卸売業者が「国に買い取ってもらうしかない」と訴える一方、昨年在庫不足で苦しんだ米店からは「恥ずかしくないのか」との冷ややかな声が上がっている。

首都圏の老舗米店店主・小島敏郎さん(仮名)は、スーパーの米売り場で不審な光景を目にしていた。店頭に並ぶのは「令和6年産」の米ばかり。多くは卸売り大手の商品だ。

昨年夏から秋にかけて、小島さんら米店が卸売業者に発注しても「在庫はない」と断られ続けた。商品が底をつき、閉店を検討する米店もあった。ところが今、店頭には潤沢に令和6年産米が並んでいる。「実際は、卸売り大手は米の在庫を持っていたのです」と小島さんは憤る。

さらに問題なのは価格設定だ。令和6年産米は現在5キロ4500〜5000円で販売されているが、昨年の仕入れ値は60キロ2万2000円程度だった。今年の仕入れ値3万3000円前後と比べれば、はるかに安い。「安く仕入れた6年産米を、新米高騰の今売って利益を上げている」と小島さんは指摘する。

「昨年から米が足りないって騒いでたのに、結局持ってたんじゃん」
「卸業者のせいで米店が困ってたのに、今度は国に泣きつくとか」
「高く買い集めておいて売れないから助けてって、都合良すぎない?」
「普通の商売でそんなこと言ったら笑われるよね」
「農家も消費者もバカにしてる」

高値で仕入れた新米が重荷に


しかし皮肉なことに、卸売り大手は決して潤沢な利益を享受できていない。今年になって高値で新米を集めすぎて、相当困っているのではないかと小島さんは分析する。

銘柄米で5キロ5000円前後という高騰しすぎた価格に、消費者が購入をためらっているのだ。実際、卸売業者から国に支援を求める発言が相次いでいる。

JA全中の山野徹会長は2024年10月の会見で「備蓄米の買い入れや買い戻し、機動的な対応が必要だ」と訴えた。米卸売り最大手・神明ホールディングスの藤尾益雄社長は「正直、60キロ3万5000円で買った米を、2万5000円では売れない。国が買い取って安く売るしかないのではないか」と語った。

小島さんはこうした発言に強い不快感を示す。「昨年、売る米がなくて閉店した米店もあったのです。高値で買い集めておいて『売れないから国に買い取れ』なんて、ずいぶん都合のよい話だと思います」

ブローカーからの怪しい電話が急増


新米販売不調の影響は卸売業者だけにとどまらない。最近、小島さんの元に「米を安くするから買い取ってほしい」という電話が次々とかかってくるようになった。電話の主の多くが、これまで米を扱ったことのないブローカーだという。

昨年農家に買い付けに現れた「転売ヤー」とは違い、米自体は検査印が押されたきちんとしたものだが、小島さんは警戒を強めている。米を「もっと高く売れるだろう」と踏んだ集荷業者が、卸売業者への売り抜けに失敗し、販売に長けたブローカーに依頼しているのだろうと推察している。

他の米店にも同様の電話がかかっているため、小島さんは注意喚起を行っている。「取引が初めてのブローカーでは、代金を支払っても商品が引き渡される確証がない。必ず現地でトラックに米が積まれるのを確認してから支払うべきです」

消費者は品質より価格重視に


消費者が米の高値に慣れつつある一方、小売業者が求めているのは売りやすい「安い新米」だ。「最高品質の1等米よりも2等米が卸売業者から買われています。質より価格ありきです」と小島さんは説明する。

通常の米よりも小粒の「中米」も人気だという。これらの米をブレンドして、少しでも安く売れる商品を作るのが現状だ。農林水産省によると、10月27日〜11月2日に全国のスーパーで販売された銘柄米5キロの平均価格は税込み4540円で過去最高となった。それに対し、ブレンド米は3500円前後と比較的安値で推移している。

興味深いことに、小島さんの店では「特別栽培米」の売れ行きが好調だという。無農薬や有機肥料を使用した特別栽培米は、以前から5キロ3000円程度の販売価格だった。通常栽培の銘柄米価格が高騰したため、特別栽培米に割安感が出た結果、価格は5100円前後と昨年の約1.5倍になったものの、客足は増えているという。

流通目詰まりが今度は米余りで発生


小島さんの悩みは、東北地方を中心とした新米入荷の遅れだ。例年なら10月中にほぼ全て入荷するが、大幅に遅れている。新米全体の売れ行きが悪く、卸売業者の倉庫に空きができないため、遅く収穫された東北地方の新米の入庫が遅れているのだ。

かつて農水省が米価高騰の原因として主張していた「流通の目詰まり」が、今度は「米余り」によって実際に起きているという皮肉な状況となっている。2024年産米の相対取引価格は60キロ当たり2万4665円と、比較可能な1990年以降で過去最高を記録した。

米価高騰の背景には、2023年の猛暑による品質低下と民間在庫の大幅減少がある。農水省の調査では、2024年産米の収穫量は前年比18万トン増加したものの、集荷業者の在庫が49万トン減少していたことが判明している。

コメ高騰による消費者離れへの懸念も強まっている。JA全中の山野徹会長は「高値で推移すると、消費者離れが出てくるので、適正な価格を求めている」と述べており、米業界全体が価格と需要のバランスに頭を悩ませている状況だ。

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2025-11-30 09:35:38(植村)

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