鈴木農水大臣が小泉前大臣の代わりに謝罪、米価高騰めぐる発言で異例の事態

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鈴木農水大臣が小泉前大臣の代わりに謝罪、米価高騰めぐる発言で異例の事態

鈴木憲和農林水産大臣が2025年11月25日の衆院農水委員会で、小泉進次郎前農水相の米価高騰をめぐる発言について謝罪する異例の事態が発生しました。 問題の発端は、小泉進次郎農水大臣が6月5日の衆院農林水産委員会で「社名は言いませんけど、米の卸売の大手の売上高、営業利益を見ますと、営業利益はなんと対前年比500%くらい」と発言したことにあります。

鈴木憲和農林水産大臣が2025年11月25日の衆院農水委員会で、小泉進次郎前農水相の米価高騰をめぐる発言について謝罪する異例の事態が発生しました。立憲民主党の近藤和也議員の追及により、前任者の代わりに現職大臣が頭を下げるという前代未聞の光景が展開されました。

小泉発言が引き起こした業界への打撃


問題の発端は、小泉進次郎農水大臣が6月5日の衆院農林水産委員会で「社名は言いませんけど、米の卸売の大手の売上高、営業利益を見ますと、営業利益はなんと対前年比500%くらい」と発言したことにあります。この発言により、木徳神糧などのコメ卸大手に対する批判の声が一部で上がっていた状況が生まれていました。

小泉進次郎農水相の発言により、神明・木徳神糧・ヤマタネら米卸大手に疑惑の目が向けられ、ネット民にとっては"謎解きゲーム"の開始となったのが実情でした。特定の企業が実名で批判されることはありませんでしたが、木徳神糧は「市場価格をつり上げたり、買い占めや出し惜しみで流通を阻害したりといった事実は一切ない」とのコメントを発表し、不当な価格操作を否定せざるを得ない状況に追い込まれました。

「小泉さんの発言で企業が悪者扱いされるのはおかしい」
「社名を伏せても特定できる発言は無責任すぎる」
「前大臣の尻拭いを後任がするのは気の毒だ」
「農林水産省として統一見解を示すべきだった」
「企業側の説明をもっと聞くべきだった」

近藤議員の厳しい追及


立憲民主党所属の衆議院議員で4期を務める近藤和也氏は、この問題について鈴木大臣を厳しく追及しました。近藤議員は「米価高騰に関して前大臣が米の卸業者に対して『コメの流通は複雑怪奇、ブラックボックスという指摘』と委員会で言われた。さらには『営業利益がなんと対前年比500%くらい』ということを発言された」と指摘しました。

その上で「それを受けて、その企業はわざわざ『ステークホルダーの皆様へ』ということで『ご不安やご不信を真摯に受け止め、引き続き透明性を持って説明し、信頼の維持に努めて参ります』と発表した」として、企業側が防戦に回らざるを得ない状況に追い込まれたことを問題視しました。

鈴木大臣の苦渋の謝罪


鈴木大臣は当初「小泉前大臣の答弁に関しては、当時の米の流通状況等への認識なので、私の方からコメントをすることは差し控えたい」と前任者の発言への言及を避けようとしました。しかし近藤議員から「前の農林水産大臣として、特定の業界の方・事業者のことをこの委員会の場で、ある意味ほとんど名指しに近い形で否定されたわけだ。それで『前任者のことは差し控える』ということは、私は無責任だと思う」と追及されると、最終的に「大変不愉快な思いをされたということであれば、私の方からもお詫びを申し上げたい」と謝罪しました。

政治的責任の所在の曖昧化


今回の事態は、政府内での発言の一貫性と責任の所在という重要な問題を浮き彫りにしています。鈴木憲和農相は小泉進次郎防衛相と対照的に「価格はマーケットの中で決まるべきだ」との見解を示し、コメ価格に「コミット(関与)しない」と述べているように、両者の政策スタンスには明確な違いがあります。

しかし、前任者の発言により生じた問題の後始末を現職大臣が行うという構図は、政府の政策一貫性への疑問を生じさせるものです。特に小泉氏が現在も防衛大臣として閣内にとどまっている中で、農水省の現職大臣が過去の発言について謝罪するという異例の事態は、政府内の意思疎通不足を露呈したと言えるでしょう。

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2025-11-25 16:36:44(藤田)

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